ガラス

 寂しげに音を立てて、__は机に置かれた。

 いつだってそれは表情を変えない。

 最初から、こうと決めたら変わらない。


 つまらない…、かもしれない。

 でも、そこがいいのだと思う。


 安心感という言葉で表すのがいいだろうか。


 冷たい表面を撫でる。


 何故安心するのだろう。

 嗚呼そうだ。

 彼に似ているから、安心するんだ。


 そっと、私はそれに唇を落とした。

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