Ep019 ネット恋愛編 別れのメッセージを送る

翌朝、別れのメッセージを送る。


楽しかったのは本当で名前を呼んでもらえて嬉しかったし甘い気持ちを経験させてくれたことを感謝してる。あなたの小説を読むのも好きだった。あの日、大好きといっぱい言ってくれたこと本当に嬉しかった。だけど、これでお終い。あなたにはついていけないよ。それがあなたの普通であっても私には享受出来ない。それは友達にも戻れないくらいのインパクトだよ。文を書いて、兎に角書いて。さようなら


負け惜しみで「私ほどの面白い女に出会えることはもうないから、後悔するんだな笑」と付け加えた。


夕方に彼から「言われなくても小説は書く。それにまだ話すことがある。でもそれは今じゃないだろうからノラから連絡が来たとき言う。それまで」と返信が来る。


「何それ。好奇心を唆る笑 私から連絡することはないから伝えたくなったら連絡ちょーだい。でも、やっぱりいいや。今更、関心ない。」「ん。分かった。じゃあ言わない。サンドウィッチと一緒に映画観れなくなるのは悲しいな。でもノラがもう関わりたくない、って言うから強要しないし、連絡しないよ」「はーどの口が言う、って感じ。いい?昨夜の選択肢は君にあったんだよ?選択の結果がこれなだけ。今更、安い言葉を並べられても馬鹿にしてるの?と思うだけ」「……じゃ、何も言わんし思わん。good-bye」


これで本当に終わりだなと思った。「是非に。楽しかったことは本当だから。ありがとう。 私にもこんな気持ちが湧くところが残ってたことに感動した。大好き。だったよ笑。」これで終わり。でも昨夜の怒りが消えず負け惜しみのような気持ちで更に送る。


「話すだけなら若い子もイケるという自信がついた。ありがとう。なんてな。あなただったからというのは分かってるよ」「良かったね。俺だからじゃないと思って、他の人と話してきたら?ありがとうございました。また連絡したくなったらします」「かしこまりか。私はあなたみたいなことはしない。あなただったから特別に話したいと思って、あなただったから私と特別に話したいと思ってた。それが違っていただけなんよ。相互関係が成り立たない関係を続けていくほど自分を落とせない。この感情を他の人で紛らわせたりしないで一人で噛み締めていくよ。」


もう彼からの返信はなかった。


やってやったという気持ちはなく。怒りに我を忘れて余計なことを言い過ぎた後悔だけが残った。ここまで言ってしまったら、もうやり直しはないよね。


断ち切って良かったんだと自分を納得させた。こんな無神経で失礼な人を好きでいてもいいことはない。まして会ったこともない33歳も年下の男の子。これで良かったんだ。何より怒りがまだ収まらない。私を手放したことを思い切り悔やめばいいと思った。

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