(二)-6
「えっ」っと小さい悲鳴を上げて振り向いたその人は、明らかに翔太とは顔かたちが違った。しかもよく見ると、同じ専門学校のリハビリテーション学科の一年生である河内真利奈だった。
ギャルで有名な子で、拓弥もたびたびアタックをかけられていた。最近も特に友達というわけではなかったのに、廊下ですれ違ったただけにもかかわらず一緒に飲みに行こうと誘われたりもした。
そんな真利奈は普段はもっと派手な格好をしているのだが、今日はテスト勉強をするためか、いつもよりも地味目な格好であった。
そのため拓弥は、その後ろ姿が真利奈だとは想像もつかなかった。もちろんそれに気づくことができるような精神状態でもなかった。
(続く)
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