第16話.物語の始まり(冒頭)について⑤

 前回書いた詳細プロットに沿って、実際に物語を書いてみました。

 下書きみたいなやつです。細かいことは気にせずに、気の向くまま勢いで書いていくというやりかたです。

 丁寧に書く時の3倍くらいのスピードで書けます。


 その結果、1万5千文字!


 全体の目標が10万文字。

 冒頭の1個めの大事なシーン。目標では1万文字以内です。でも、結果は1万5千文字で、目標の5割増し。

 このままだと全体も15万文字になってしまいます。


 なお、下書きを清書した場合、細かい表現や説明なんかも追加する場合が多いので、最低でも3割は増しちゃいます。

 そうなると、冒頭の1シーンだけで2万文字ですね。


 全体が最低でも20万文字になってしまいます。

 これは、全体のシーンを減らすか、このシーンで削る部分を探すかしないとダメなやつです。


 それ以外にも、書いてみて分かったのですが、冒頭があまりおもしろくなりませんでした。動きが少ないんですよね。


 ということで、反省するために、もう一度詳細プロットを出します。


…………………………………………………………

 ①ルイスがメルゼベルク家の屋根の上に登る。

 ②屋根にいるルイス、明り取りの窓から中の様子を伺う。

 ③部屋の中の様子を描画

 ④マリベルの儀式

 ⑤ルイスとティトの会話

 ⑥マリベルの救出に向かうルイス

 ⑦マリベルとの対面

 ⑧バルドゥルとの戦闘

 ⑨館からの脱出

 ⑩ティトが馬で迎えに来てマリベルを連れて逃げる。

…………………………………………………………


 ①と②がルイス一人の動きなので、対立も無く少し単調です。魔法道具はちょこちょこ出てきますが、動きが無いのはつまらない。

 そのうえで、③に一気に登場人物が増えます。

 そのため、登場人物の説明がある程度続いてしまうと言う……。これも動きが無いですね。


 そんなわけで、見直したいのですが……。

 時系列で話を進めなきゃならないわけではないので、スタート地点を調整します。


案1.プロットに忠実に時系列にお話を進める。ただし①は省略。②も出来るだけ短く。

  メリットは、書きたいことが全部書ける。

  デメリットは、上に書いた通り、冒頭に動きが少ないこと。


案2.④マリベルの儀式からスタートする。

  メリットは、タイトルにもあるパナケアの秘宝を前面に出せる。

  デメリットは、何だろう?


案3.⑥あたりからスタートする。

  メリットは、動きがあって最初のほうからマリベルと会話が出来る。

  デメリットは、そこに至る経緯が分からない。


 この3パターンを比較してみようと思います。


…………………………………………………………

🔹決めたこと

 今のプロットだと、ちょっと面白くないかも

 特に冒頭部分

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───────────────

🔸次回 3パターン比較

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