10月号:なんてったって闘いだから

 我が新天地にきている同級生がちらほらいるらしく「なんだよ…声かけてよ…」とインスタのストーリー見ながら思うけど、かけられたらそれはそれで戸惑うことが容易に予測できる隠キャ。それがワタクシなわけです。あと驚くほどの結婚ラッシュ。同級生というだけだなのに、卒業の時にみんなフォローしあってたから、なんとなく情報が入ってくる今日この頃。ほんとSNSならではですね。


 そういえば、新天地の一部ではタコの養殖をしてはいけないという法律が通ったらしい。タコは知的な生物であるから、というのが理由の一つなんですって。中々……中々すごいことだな。動物愛護の精神もここまで来たか、という驚きでいっぱいです。

 https://www.sankei.com/article/20241003-65PKXTEVRRGWVH522DSTBOKPBI/


 もうそろそろお引越しシーズンなので、家と車の購入という、二大出費が待っていて戦々恐々としています。高いよ……全てが高いよ……! 自分よりも他の人の方が気にしてくれるので、自分のことなのに色々とお世話されている感じします。


 ゴミ箱に小さき虫どもが湧いてしまって、とりあえず捨てたんだけど、殺虫剤を撒いてもまだそこにいる。そして、なぜかワインが大好きな虫たち。ヨーグルトを食べ終わったカップに白ワイン(水っぽくてあんまり好みではなかった)を入れ、次の日どれぐらいぷかぷかと浮いているのかを検証することにした。一つは白ワイン、もう一つはオーナーが赤ワインを用意する。

 っていうか、本当に! ワインを入れておくとめちゃくちゃ寄ってくる。アルコールに目がないのって人間だけだと思ってたけど、全然そんなことないんだろうな。小虫も中々アル中だと思われる。だって、もういないかなーって思ってワイン入れたグラスの縁に三、四匹いるんだもん。間接キッスだよ小虫と。ときめかない。本当にときめかないと、こういう顔するんだ自分って思いますもの。ええ。なんていうか、30%絶望、40%怒り、35%悲しみの105%満点ですもん。

 衛生上よくないから捨てちゃいます。飲み過ぎるなというお告げだと思って、一口ずつ開けよ。

 もちろんワインの罠の他に、ひたすら手で潰すという手法も取っており、もう殺生しまくってる。一人暮らしが長くなると、大抵の虫たちが大丈夫になる。なぜなら殺してくれるのは己のみだから。とにかく目を逸らさずにどこかへ行ってしまったというのを避けるのが必須。もう小虫程度であれば、ティッシュとかいらない。手を汚しても水で洗える。そういう強い心が、独立心を育てあげるので。

 ちなみに白ワインの方が人気だったけど、フチにいるだけで沈んではくれなかった。


 そんなこと言ってたらめちゃくちゃ風邪ひいた。頭がかち割れるかと思うぐらいに痛くて、仕事が落ち着いていることをいいことに早引きする。まじで画面見てると目が痛すぎて、どうしてもダメだった。早退けした瞬間になんか熱も出たっぽくて、ちゃんと風邪っぽくなってよかったと謎に思ってしまった。個人的に熱が出たら休んでもいいかなと思うのですが、頭痛だけってどうよ? と思ってたので。(あくまで私が私の出欠席を判断する際にという話ですが)

 これは虫の呪いか? あまりにもたくさん殺めすぎた? と思いつつぶっ通しで十五時間寝る。翌日まだ体がだるいのか寝過ぎてだるいのか分からないまま仕事をする。でも途中から爆睡のおかげか随分とすっきりしました。


 家主はまだ気がついていない。フットボールとか野球を見ている声が時々リビングから聞こえてくる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る