駅
駅には
いくつもの時間が交差している
見送るひと
見送られるひと
旅立つひと
帰ってくるひと
別れの切なさも
再会の喜びも
人々のざわめきが包み込んでいく
あの時
最後になることなど知りもせずに
わたしたちは
何度も「またね」と手を振りあった
あなたに見せることができたのが
笑顔で良かった、と
今は、そう思う
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