ひとりの部屋に

時計の音が

やけに響いて

遠くからカラスが

鳴きながら通り過ぎていく

空は白のままで

夕暮れを迎え

わたしは、ほつれ毛を

指で搔き上げる


薄闇が重ねられていく

また輪郭が滲んでいく


色を失ったままで

酷く


昏い

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