煙草の匂い
煙草吸ったことないし
どうにも苦手だったのに
煙草吸うあなたの匂いは
不思議に好きだったの
なんでだろ
運転してる時の仕草とか
そういう何気ないことに
不意打ちみたいにドキッとして
全然タイプじゃなかったのにね
なんでだろ
はにかむように笑う
あなたに恋をしたのは
いつからだったんだろう
積み重ねてきた年月の分
やっぱり簡単には
忘れられそうにないよ
苦手だった煙草の匂いを
恋しく思ってしまうほどに
吸えない煙草を一本だけ咥えてみる
火などつけないけれど
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