白か黒か

パッキリと

どちらかだけに

分けられる世界は嫌だな


白だって

純白、銀白色、雪色、鉛白、月白、乳白色、白練、生成色、白磁色、象牙色……

まだまだある

黒だって同じ


あいだのない世界は

殺伐として

とても寒々しい

まるで荒野のようだ


白か黒かだけでなくて

それぞれの色を尊重できる

そんな世界を

これ以上

失いたくないと


震えながら

それでも


思うんだ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る