青の思い出

天色あまいろの水着

瑠璃色の文字盤の時計

露草色のカーディガン

今はもうない

大好きだった青の思い出


青い瓦屋根の家は

幼いわたしの自慢だった

玄関横の花壇の可憐な勿忘草わすれなぐさ


目を瞑れば

瞼の裏に浮かぶ

たくさんの青


目を開けて

ふと、見上げれば


澄んだ空色

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