雪窓
窓を揺らす風の音で
夜明け前に目が覚めて
カーテンの隙間から外を見れば
白くなった景色に
雪がちらついていた
はぁ……っと息を吐いたら
窓ガラスがほんわりと曇る
ふと
人差し指で『恋』と書いて
誰も見る人もいないのに
慌てて消してしまった
冷たいのに
ほんのりと赤らんだ指先
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