白い闇

深々しんしんと降る

雪のような夢をみた

儚く消えていきながら

しみ入るように寂しくて

ただ

何処までも寂しくて

わたしは立ち尽くしていた


静かに雪は降り続き

けれど決して積もりはしない

まるで時間ときのようだ


手のひらに落ちて

溶けていく雪を見つめる

誰かを探すように

白い闇に向かって手を伸ばす


わたしの姿が

雪にかき消されてゆく

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