月だけが見ている

ぽつんと空っぽの心だけが

取り残されたような

こんな寄る辺なさに

気づいてしまった夜には

どうすればいいんだろう


往く道も帰り道も見失って

立ち尽くすばかりの

酷くヒョロリとした影

冷たい指先

裸足のわたしは独りきり



月だけが

この孤独を


ただ、見ている

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