バスでの事
あしはらあだこ
第1話
>通勤ラッシュ時の殺人的な混み具合
私の乗るバス停の、次のバス停で、空席ができるほど降りていく
当然座る
>赤ちゃんと一緒に座っているお母さん
座席の角度と、お母さんの角度と、赤ちゃんの角度がぴったり一緒
なんだかほほえましい
>マイバッグ持参で調剤薬局へ
会計が済んで、バッグへ薬を入れて、最寄りのバス停へ
バスに乗り、自分の降りるバス停へ
おりて、2~3歩。あ!薬がバスの中だ!
バスの営業所まで取りに行くはめに
>まだ、スマホが登場していなかったころ
当然、ケイタイもバスの中では、ご法度だが
ある、女性のケイタイが鳴り、それに応答し始めた
が、なぜか、スピーカーホンにでもしているかの如く、会話の中身がバス中に響き渡る
仕方なく、後でかけなおすことにした女性でした
>歯医者の前にあったバス停でのこと
ある、おばあさんが、歯医者の花壇を勝手に手入れし始めた
いやいや、それはまずいでしょ・・・
>車窓での事
長年続いていたであろう、お肉屋さんが閉店した
改装が始まり、おしゃれな雰囲気にかわった
そこで、開店したのは、魚屋だった
お高そうなお店で、貧乏人には関係なし
>真夏のこと
冷房の効いた車内
エンジンの音で気が付かなかったが、途中のバス停で乗車扉が開いたとき
蝉の大合唱が飛び込んできた
驚きとともに夏を感じた一瞬だった
>時々見かける女の子
楽器ケースを背負っている
音大生?サークル?
楽器演奏って上手にできると楽しいでしょうね
>車窓での事②
新店舗オープンの看板を発見
ワンシーズン先のことなのだが、時同じくして
その店舗のオープニングスタッフの求人広告を発見
なんてタイムリー
>バスに乗っている時間が長かった時
これまた、車窓を眺めながらぼんやりしていると
自分の降りるバス停に着いた
乗車扉は開いたが、降車扉が開かない
驚いたことに、降車ボタンを押していなかった
あの時、乗ってくる人がいなかったら、どこまで連れていかれたことやら
了
バスでの事 あしはらあだこ @ashiharaadako
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
備忘録的夢日記/あしはらあだこ
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 13話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます