第1章
男の懺悔
1.天使と男
その男は、眼前に佇む天使に頭を垂れ足元で金色に煌めく雲へ跪いた。
煌々とした眩しさを放つ天使は、少しの愁いと慈悲の心を宿した瞳にその男を映す。
男は天使に救いを求めた。
「私を亡き者にしてください。それが出来るのはあなた様だけなのです、天使様」
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