第7話 2回目の学校、初めての教室

ピピピピッ

ピピピピッ

ピピピピッ


「ん〜〜、朝か、、、。」


顔を洗って歯を磨く。

飯を食って家を出る。


電車に乗って学校へ向かう。

教室に入って中を見回す。


そして居る人となんとなく会釈しながら黒板に書いてある様に席に着く。


担任の先生らしき人が入ってきた。

シャツの上からでも分かる胸筋と肩幅。


「「「お、おぉぉぉぉ〜〜」」」


その人から発せられる圧に思わず声があがる。そして、


ヵカン!


黒板をチョークで叩く音で皆が注目する。


「えー、おはようございます、この1-C担当の、榊と言います。字はこんなかんじで、、、」


それから自己紹介。

これは無難に済ませた。緊張して噛んだけど流されて良かった。


そんなこんなで、クラスの人とワイワイ中。


「なぁ、クラスの皆で第一ダンジョン行かね?せっかく行く仲間出来たんだし?」


「「「賛成!」」」


ってことでダンジョン探索に行くことに。


「そういえば、中田君?だっけか、固有能力なんだったの?自己紹介の時言ってなかったから気になって、、、?」


そう問うてくるのは清楚な感じの橋本佳奈さん。


「えっと、、、言えなかったんだよね。結構人には言いにくくて、、、その、、、馬鹿にしないで欲しいんだけど、固有能力も、代償強化、なんだ。」


「「「うん?」」」


「だから、、、基本能力も代償強化だし、固有能力も代償強化なんだよ、、、。」


初めての吐露。誰にも言ってなかった自らの秘密。手汗と寒気、ちょっとの吐き気を代償に秘密を打ち明ける。


その反応は、、、


「あ、そゆこと!」


ひとり。


「ふーん。なんとなくわかるかもな。」


ふたり。

そして、


「むっちゃレアじゃん!初めて聞いたよ!」


さんにん。


次々に自分の安心出来る声を聞いて、酷く安堵する。


しかし、最後に橋本さんが、


「どんな風に戦うの?興味ある!」


しーんとなる。


「えっと、うん、えっと、、ダンジョン探索の時に実演するから、ちょと待って!」


それは必死に考えた延期策。


「まぁ、そらそうだよな。」

「おっけー」

「その方がわかりやすいし、そっちの方が良い!」


再び安堵。


皆が優しい人で良かった。そう思いながらダンジョン行きの電車に揺られた。


話しててわかったのが、


橋本さんが水魔法の固有能力、


三木君っていうノリのいい「レアじゃん!」って言ってた人が剣術、


白河さんっていう元気スポーツ女子が武術、


水城君っていう知的な感じのする「ふーん」って言ってた人が衝撃魔法。


衝撃魔法って聞いた事なかったから、珍しいという点でシンパシーを感じている。


現代では、珍しい固有能力は使い方のセオリーが定まっておらず、自分で考えなければいけないから不人気だ。


逆に、代償強化は使い方があっても使いにくいから不人気。


「もうすぐ着くから準備しよーぜー」


「おけー」


荷物置きからリュックを取って、電車から降りる。


2回目のダンジョン探索が始まる。


〜〜〜〜~~~〜〜〜〜~~~〜〜〜〜~~


次回、皆でダンジョン探索します。


強かな主人公が出てくるかも、、、?

お楽しみに。

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