第三十八話 魔界からの訪問者

メイドside


屋敷の掃除や書類の整理・悪亜様のお世話が基本的な仕事です。


今はリビングの掃除が終わり玄関前の掃除に移っています。


「やはり広いですね…掃除する箇所が多いです。」


少々広さには不満はありますがこれも仕事の一つです。


「そう言えば悪亜様とお話が終わったのでそろそろ…」


そう言いかけましたが…デスタは仕事に行ってますね


を調べるために…全く…シャガ様も人使いが荒い


まぁデスタに任せたけど。適任だし。なんだかんだで付き合い長いしねぇ


そんな事をこんが考えていると


「お?じゃん〜」


噂をすれば…出てきますか


「シャガ様…」


魔界七将の一人魔女シャガ


魔界の中でもエリート中のエリートしかなれない魔神王ガナトロールの側近だ


しかも強者揃い


「様をつけるな…ガナトロール様の前なら付けてていいけど」


怒られたし…


「わかりました。シャガさん何用で?」


様は取りました


「あー…うー…もういいや。それでねぇちょっと連絡なんだけど」


シャガ様は諦めたかのようにため息を吐いた


「連絡ですか?」


シャガ様の連絡…弟さんのことかな?


「ちょっと…天界と戦争になるかも…ほぼ確実に…心中察しはするけど…」


戦争の原因は冥王タナトスの死…


天使が不可侵の約束を破ったとのこと…


「そうですね…冥界は今後どうなってしまうのでしょう」


冥界と地獄は互いに手を取り合いこの二つを支配しているのが魔界。


その魔界のトップが魔神王ガナトロール


ガナトロールが動くのも納得がいくし戦争になってしまうのもわかる


「ならこちらからも戦力は出したほうがいいと?」


私はシャガ様に聞いた


「そうしてもらえると助かるんだけどー地獄の安全第一だしぃ…ほら…ねぇ?」


・・・なるほど…確かに地獄が冥界のようになってしまったら魔界はほぼ詰

みになりますね…

「だから…とりあえず?デスタ君借りてる。シャロッテ達も借りたいけど…久々の再会だから今はいいよ。シャロッテはすごく悪亜様に会いたがってたし」


シャガ様はそう言ってクスクスと笑っていた


「まぁ…あの一件以来悪亜様は変わり…臣下もバラバラになりましたからね」


オルガ・ファルネ・コカラス・シャーラは…もういない…


「壮絶だったよねぇ…私妹失っちゃたし…・・・でも弟がいるから大丈夫!!」


シャガ様らしい


「後クオレマ…私は魔神王様からここの警護任されてるからー悪亜様によろ

しく…いやもう知らないだろうし伏せといて」


そう言ってシャガ様は屋敷を後にした

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