第52話 神様サカキ・高校生になりたい
神様サカキが現れた。悔しいくらいのイケメンだ。
僕はサカキに「君は良い神様ですか?悪い神様ですか?」
「トダ、君はおバカな神様ですか?賢い神様ですか?言うわけないじゃないか。それにさっきも言ったが、私は太古の神様戦争の時から生きている。なんでも知っている偉い神様だ。トダ少しは敬え?」
「サカキ、それは無理だ。負けて人間界にいるんだろう。」
「そうだ。」
「サカキ、君は素直で正直だ。案外いい奴かもしれないな。」
「そうだ。僕はいい奴だ。」
「やっぱり取り消すよ。サカキによく似た神様を知っている。丸太郎。」
「丸太郎?」
「人間界と天上界を行き来している風神様だ。生意気で口が悪い。しかし僕を助けてくれるいい奴さ。」
サカキがニヤッとした。「トダ、丸太郎はここにいるのか?」
「いやいない。気まぐれに現れる。」
「そうか、変わっていないな。その昔
風神は私の生徒だった。」
「えっー!あの丸太郎にも学生の頃があったんだ。想像がつかないな。」
「風神は神様学校きっての神童の暴れん坊だった。よく、しかったもんだ。しかし、頭は良かった。実践タイプだ。ところでトダ、ヒイラギさんは元気か?」
「はい。お元気ですよ。ヒイラギさんには大変良くしていただいてます。人間界のルールも
教えてもらっている。」
「そうか。」
「サカキ、ヒイラギさんを知ってるの?」
「もちろん、告白したが振られた。ヒイラギさんは、人間の、ただの普通の人間に恋をして人間界に残った。」
「前に聞いたことがあった。ヒイラギさんのお父様は神様学校の学長だと。しかしなぜ人間界にいるか聞いた事はなかった。僕はヒイラギさんの孫のサラに助けられてここで居候。」
「トダ、サラは美人だろう。ヒイラギさんはかなりの美人だったぞ。」
「サカキ、この人間界でもサラや弁天のことをみんな美人だ美人だと言うけど、美人はやっぱり、おかめでしょう。」
「トダ、おかめ?トダお前…」
「サカキ、どうした?」
「いや、今はいい。それより、頼みとは何か言ってくれ。」
僕はサカキに学校であったヤカラのこと、神堕ち愛宕と火祭の巫女石丸家、雨乞い祭の盃が盗まれたこと、実行犯が羽付の妖精だったことを話した。
サカキが「羽付の妖精が人間界に災いをもたらす時、再び神様同士の争いが始まる。天上界の神様と人間界の神様。そして“あの方”が現れ混乱は深まる。それを救えるのが…今はよそう。」
「サカキ、あの方を知っているのか?」
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