第12話 皮膚の日/『皮膚感覚』

君の手はびっくりする位冷たくて、鳥肌が立った。

「私変温動物なの。だから、外側から温めて」

手を握るだけでは足りないらしく、抱きつかれた。

思わず直立不動で固まる。

恒温動物である僕は、冷凍殺虫剤ではやられないはずだけど。


鳥肌って、恐怖やストレスに反応して立つこともあるって知ってる?




◆11月12日は「皮膚の日」/2023年11月12日作

#140字小説 『皮膚感覚』

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