第11話会話が苦手

 人と話すのが兎に角苦手な私は、たまに早口になったり、滑舌が悪くなったりする。

 決して人嫌いっていうわけではなく、出来ればだれとでも話をしたい。

 でも相手の顔色や表情をついうかがってしまって、うまく言葉を発することができない。

 それがある意味悩みの種になっている。


 小学生の頃から、あまり人と話さなかったのが災いしたのかもしれない。

 人見知りで、知っている相手と話せても、知らない人と会話が長続きしないことは何度かあった。

 でもいつまでも人見知りだとよくないので、最近では、少しずつ会話を下手なりにするようにしている。


 人が知っている情報を聞き出して、自分も相手が知らない情報を提供する。

 それが情報交換となり、会話がスムーズに進むと私は思っている。

 会話も言葉のキャッチボールで、うまくしゃべらなくても、相手に伝わればいい。

 コミュニケーションもそうである。

 自分から発信していって、相手とうまく会話をする。

 難しく考えてしまうとダメなので、簡単な日常会話で十分である。


 会話が苦手な私ももう三十代で、そろそろ人見知りも少しはましになってきたように思える。

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