第19話 食後の
僕がデザートを取りに行っている間に、柚香さんはコーヒーで締めるようでその前にケーキを全種類プレートに乗せて戻ってきた。
ん〜、デザートは別腹とはよく言うけど、ホントに何処に入るんですかね。
「ふふっ、美味しいっ、幸せ〜?」
「美味しそうだね、僕ももう少し取ってこようかな?」
「ここのケーキは美味しいのよ。朝から種類が多いからホントにお勧めよ!」
そうだね。ランチやディナーのデザートが種類豊富なのは当たり前だろうから嬉しいかも。
時間いっぱいまで皿に盛り続けて、
「柚香さん?もうお昼ご飯はいらないんじゃ?」
「やだっ!お昼は別腹よっ!また『運動』してランチビュッフェしましょ?」
………………………………お昼は別腹なんですね。
………………………………『運動』って、何なんでしょうね。
チェックアウト、何時なんですかね?
※※※※※※※※※※
部屋へ戻る前に、ホテルの売店で下着を買っていた柚香さん。『汚して』しまうからヤッパリ用意しておかないとね。
朝食後の『運動』の後、柚香さんとベッドでマッタリしていると僕のスマホに通知が続けて入ってきた。
父さんと、梶山弁護士からだった。
「柚香さん、梶山弁護士が打ち合わせしたいって。事務所まで来られるかって来てるけど、今から行ってもいいかな?父さんも一緒に呼ばれてるみたいだ。」
「もち、私も一緒に行くわよ!」
勢い込んで返事をしてきた柚香さんのスマホが震えて、通知画面が光っていたのが見えた。
「あら、お祖父様からだわ。何かしら?」
相変わらず、裸のまま、恥じらいもなく、ベッドから立ち上がってテーブルのスマホを操作し、返って僕のほうが恥ずかしくなってしまうような、柚香さんの振る舞い。
「………………………………涼君、お祖父様が涼君と会いたいって。今晩、家に一緒に来てくれるかな?」
………………………………なんか、死亡フラグが立ってるような気がするんですけど!
なんで柚香さんのお祖父様は僕の事を知ってるんですか?
「柚香さん、僕、お祖父様とお会いして、無事に帰れるのかな?」
「ん〜、男の人を家に連れて行くのは初めてだから?」
「怖い事、言わないで下さいっ!」
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