悪魔の微笑みを
かおりさん
第1話 悪魔の微笑み
もし、悪魔を見たら一瞬ぎょっとするだろう。悪魔は実在するのだろうか。
宗教の教義ではなくて、ただ考える。
悪魔は人の心の中にある悪心で、それ程に悪魔でない人でも悪魔に触れていたら悪魔化していき悪魔と同化する。それが複数の悪心の大きな悪魔になっていく。
悪魔の姿を解体したら、1人ひとりの顔になる。その顔はどんな顔をしているだろう。
その悪魔の先には何があるだろう。
寂しい顔、笑顔もない。その先の聖なる存在を前にして行く道を失う。
悪魔の心。悪心。これを持たなければ悪魔にはならない。ただ1人だけの悪魔などいないし、もしいたとしても脆弱な悪魔だ。
私はこの世界で1番強いのは善だと思う。その善も人の心の中にある。善良な心こそが1番強い。
時に、悪意に満ちた散々な目に合っても必ず善は正しい。悪に傷ついても必ず回復する。
なぜなら、善は神と仏の側だからこれ以上の善はない。だから1番強い。
悪魔に迎合したら、もう神を見ることはできない。仏を見ることはできない。
神が見えず、仏が見えなければ死んだ後に天国にも仏の世界にも行けない。見えないのだから行くことはできない。
だから悪魔を恐れる必要はない。
悪心の者など知らない。行く道が違うから。
天国にも仏の世界にも悪魔はいない。
善はただそのままの道を進んでいけばいい。
もし自分の前に道がないと思っても
心に剣を持ち茨を叩き切りながら進んで行ける。自分の後には道が出来ている。自分で道を作ることが出来る。
いつの日にか神と仏の国に行くまで
ただ自分の道を歩いていけばいい。
悪魔の微笑みを、神と仏の微笑みに変える。
自分の心でそれを見る。
悪魔の微笑みを かおりさん @kaorisan
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