第4話
「えっちなことをする場所だと思ってた」
「なんで公園のコンテナルームでそんなに変な妄想ができるんだよ。お年頃か?」
「お年頃だよ」
コンテナルーム。大量の服。
「今からおまえはここに缶詰。欲しいものはあるか?」
「愛が欲しい」
「初恋の季節かよ」
「生まれてはじめて異性に手を繋がれたんだぞ。どきどきしてわるいか?」
ふた呼吸ぐらい、置かれる。
「まぁ、どんまい」
「違う違う。もてなかったって意味じゃなくて。ほら。一緒にいると忘れていくから、ね、だからそういうこともなかったって」
「うん。だからどんまい」
「それより男って」
閉められるドア。
コンテナルームに。
ひとり。
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