閑話休題
TRPGシナリオ❶本目を書こう
2024年7月21日開催、TRPG同人シナリオ一斉投稿企画「ポットラックパーティー2024」に参加しました。
ポットラックパーティーは、TRPGジャンル最大の同人シナリオ一斉投稿企画。
各々が自分の性癖を詰めた同人シナリオを執筆し、7月21日に同日一斉公開するのです。
🐣シナリオを頒布しよう
私は2020年からクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいます。23年末頃から自作シナリオのネタを温めていたので、初参加のためシナリオ執筆を始めました。
4月末には仮トレーラーを投稿し、よく遊んでいる方にお声がけしてテストプレイヤーを確保。
7月9日〜12日に通話を繋ぎながらのテキストセッション(半テキセ)9時間ほどかけてテストプレイを実行し、プレイヤーにアンケートをとって内容・バランス修正。
その後も自分でテストプレイを終えて、シナリオをリリースしました。
🐣思わぬ反響
開催当日中、頒布告知ツイートは900リツイート・1500いいねを獲得し、2000ダウンロードして頂きました。
いわゆるプチバズで、企画の中でも比較的伸びているほう。
フォロワーからも「あなたの初オリジナルシナリオが爆伸びしていて嬉しい」「テストプレイに参加したので、沢山の人が見てくれていて自分のことのように嬉しい」とお声がけいただきました。
無名作者の処女作シナリオがこんなに多くの人の目にとまるとは思っておらず、大型企画って凄い!と嬉しくなりました!
実際に遊んでくれる人の数はこれよりずっと少ないだろうから、あまり数字に振り回されないほうがよいのですが、それでもありがたい。
確認したところ、似たような世界観を持つ有名シナリオの継続キャラクターで遊んでみたいというお声が多かったです。作者としても、「需要があるならそこだろうな」と読んでいたので納得しました。
汎用性の高い内容に仕上げたので、多分遊んでいただけるのではないでしょうか。
🐣創作って大変
しかし、やはり人目につくといろんな意見が出てくるもの。
恐らく私のシナリオ宛であろう批判的な意見を見かけ、「そこは私なりに考えてそうしてるんです! 言い訳したいけど伝わらないよね……」と、浮かれていたぶん少し凹みました。
「このシナリオ好き! 楽しそう!」「このシナリオでゲームマスター/プレイヤーしたい!」というお声を追いきれないほど沢山いただいたはずなのに、そのたった一言で食事が喉を通らなくなってしまいました。
今まで長らく創作小説を公開してきましたが、私は数字・流行を完全無視したニッチな作風ゆえ、顔見知りのフォロワー or ニッチ性癖をあえて求めてやってきた猛者のみに読まれていました。
知らない人達からこれほどの反響をもらったのは初めて。沢山の人の前に作品が晒される重みを感じ、バズることや発信することが少し怖くなりました。有名作者ってメンタル強い。
けれど、本来「作品を人前に出す」という行為はそういうもの。
作者は、受け手の感想と感情はコントロールできない。不特定多数に向けて公開した時点で、作者の意図に関わらず第三者から様々な評価が為されることは止められない。
作者は読者をコントロールできない。だからこそ自然によい感想や反応を感じてもらえるように、努力して工夫してクオリティを高めるため研鑽する。それが書き手の難しいところであり、楽しいところですね。
🐣大切にしたいもの
奇しくも先日、フォロワーさんと『スランプを乗り越えて影響を受けながらも自分らしさを保つ方法』についてお話をする機会があり、私はこのように答えました。
【他の作家の影響を受けること、スランプや迷走は誰にでもあることですし、それを感じるのはむしろ自然なことだと思います。私も他の作品を読むことで自分の未熟さに気づくことがありました。】
【私は長編を書く時、コンセプト=「つまんなくても似た話が沢山あっても読者がオチを察してても類似の秀作があっても、『私が』書かなければいけない理由、『私が』書きたいもの」を執筆前にきめて、性癖やこだわりを詰め込むことで方向性を見失わないように気をつけています】
創作小説においてもシナリオにおいても、コンセプトを突き詰めて揺らがない覚悟&事前の検品(下読み・テストプレイ・校正等)をいっそう大切にしたいと思った夜でした。
そんなこんなでポットラックパーティ2024、初めての経験が沢山できて楽しかったです!
関わってくださったみなさま、ありがとうございました😊
シナリオはBOOTHにて無料頒布しているので、機会があれば遊んでください! 楽しんでもらえたら嬉しいな〜!
(2024/07/21)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます