特別な力を持っていようが“少女”であることに変わりない


“血は流すし、涙も命も落とす”

このフレーズが凄く印象的でした。

人外の力を宿しているが、年齢は(おそらく)中高生である主人公。まだ精神は未成熟と言っても過言ではない年齢だ。
ただ普通の人より強いだけ……だからって傷つかないわけじゃない。
その上、身に余る期待も背負わされていただろう。

そんな主人公の心の支えであった、離れ離れで暮らしていた家族との唐突な別れ。
廃人や、心亡き戦闘兵のような存在になってしまうんじゃ……と、ハラハラして読み進めると。
あぁ……この子は強いなぁ。


“魔力”や“魔物”というモノが存在している上に、描写的に人類は大規模な星間移動と他星でも生活が可能な科学レベル。さらに隕石が降って来るのも珍しくない。
権力者なら護衛として傍に置いておきたいであろう、魔法少女をあえて隔離するように置き去り。
THE・ダークファンタジーと言うような、魅力的な設定が沢山あるので長編化しても面白そうだろうなぁ、と思いました。