最弱の俺が美人の姉とハーレム築いて異世界最強になります!
あかごはん
プロローグ 【ハーレム】のスキルを手に入れる前の僕
「やーい!泣き虫クルブ!!何してんだよー!」
いじめっ子たちは、本を読んでいる幼い少年に近づいた。
「いっ、今魔法書を読んでるんだ、、、僕にでもできそうな魔法があれば、みんなの役に立つかもしないから、、、。」
「お前、公爵の息子のくせに、無能なんだから何やっても意味ないんだよ?知ってる?」
いじめっ子に馬鹿にされてもその幼い少年、クルブ・アラナントは魔法書を読み続けた。
「僕だっていつか、みんなの役に立出るようになるから、今はほっといてくれない?」
「おい、口答えとは、いいご身分だな。このクズが!!公爵の息子のくせに魔法だって使えないし、スキルだって授かっていないカスがさ、俺らに口答えするな!!」
クルブの言葉を聞いた否やいじめっ子たちは、クルブの持っている魔法書を奪ってビリビリに破りはじめた。
「やめてよ!!それは姉様がくれた大切な魔法書なんだ!!お願い!破かないで!!」
クルブが泣きながらお願いをしたがいじめっ子たちは本を破き続けた。
「てめぇ、そんなにこの本が破られて欲しくないならお前が代わりに傷つけよ!」
「その本が傷つかないなら、、、ぼっ、僕が代わりなるからお願い。その本だけは、傷つけないで!」
いじめっ子たちはその言葉が聞きたかったかのように急に笑い始めた。
青い空太陽の光が心地よく当たる外。大きな木下で、ちょうどいい日の光が頬を撫でる。
いい読書日和の外で誰もいじめがあるなんて思っていなかった。それはクルブもそう思っていた。
「その言葉が聞きたかったぜー!てめぇは俺らのストレス発散の道具にしかならないんだからさっさと殴らせろ!」
世界はなんとも不条理だ。弱いものは強いものからいじめられ、強いものは何からも恐れない。だから弱いものはいつも怯えながら強いものから攻撃される。
僕はこんな世界が嫌だ!!!!!!!
心の中でずっと叫ぶ
どうして、僕はこんなにも弱いんだ!どうして姉様はあんなにも強くて、キラキラとして、美しいだ。どうして僕はいまだにスキルが預かってないのか。
どうして僕はこんなにも無能なのかどうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!
いじめっ子に見つかれば毎回殴られ、蹴られ、罵詈雑言をはかされる。
僕はこんな生活が嫌いだ、、、!!!
「こら!!!なにやってるの!!!」
女の子の声が聞こえた。その女の子はクルブの姉であるミルナ・アラナント
「やっべ!、クルブの姉が来たぞ!早くにげろー!!」
クルブの姉である少女が声を出した。こちらに向かってくると察した、いじめっ子たちはすぐさま逃げてしまった。
「クルブ大丈夫?お姉ちゃんが今すぐ治してあげるからね。」
クルブの姉がクルブに駆け寄ってすぐに、治療魔法を使って傷を治した。
「よっし!これでもう大丈夫だよクルブ。さっきいったい何があったの?お姉ちゃんに教えて。やり返しに行くから」
普段から優しく穏やかで知られている姉であるミルナ・アラナント。そんな少女からやり返すと言う言葉は聞いたこともない。だからクルブが少しびっくりした様子止めようとした。
「やっ、やめてよ、姉様。僕はただあいつらが姉様がくれた本を守ろうとしただけだから。」
「本当に?お姉ちゃんクルブのこと心配して言ってるんだよ。お父様が他の貴族と話し合いをするたびにあの子達は、ここに来てクルブを見つけていじめてるんだよ?それも毎回。だからお姉ちゃん心配なの。」
「だったら僕、姉様に心配されないように強くなってあいつら姉様の代わりにボコボコにしてくるよ!」
「わかったわ、クルブ。頑張って真剣に魔法や、剣術を学ぶのよ。」
「はい!姉様!」
「もぅ〜本当にうちのクルブって可愛いんだから♡ほらクルブお姉ちゃんの胸に飛び込んでおいで〜?ぎゅーってしてあげるから♡」
「ね、姉様!?僕は、もう5歳なのでそ、そのようなことは大丈夫です!」
嫌と抵抗するクルブを無視して、ミルナはぎゅーとクルブを抱きしめた。
「本当に可愛いんだから〜♡。もしこれからまた、いじめられるような事があったらすぐに助けを呼ぶのよ。お姉ちゃんがすぐ助けに行くから。」
「さっき、僕言いましたよ?姉様。あいつらをボコボコにすると」
「わかってるって。でも、すぐに強くはならないから強くなる時までお姉ちゃんが守ってあげるからね。」
「はい、姉様。」
あー、僕はいじめっ子にも対抗できないぐらい弱いのに、どうしてこんなにも優れている姉様は僕に優しいのだろうか。
僕もいつか絶対に、強くなって見せる!!!
ーそう心に強く誓って頑張り続けて10年後ー
「おい!!クルブ10年経っても相変わらず弱いよな!!あはは!本当になんの才能もねぇのかよ、ここまでくると神にも見放されてるんじゃないか?かわいそうに〜」
いじめっ子たちはこの10年間お父様が他の貴族と話し合いをしている時に隙を見つけては僕をいじめる。
僕は抵抗をし続けた。
でもダメだった。
僕はこの10年間頑張った。魔法も学んで、剣術も毎日取り組んだ。血を吐くような思いをして、日々努力してきたのに。いまだにスキルも授かっていない。
どうして僕にはスキルがないのか、どうして僕には魔法に才能が無いのか、どうして僕には剣術の才能が無いのかどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして、、、、、、、、、、
いつもいじめられている時に思う。惨めな僕そして、弱音ばかりを吐いて全てを諦める僕、どうして僕は生きているんだろうと思った。さっさとこの世界から消えてしまえばと思った事だって10年間数えきれないほどあった。
だけどそんな僕にいつも優しくしてくれる姉様がいる
僕はこの10年間姉様の励みで頑張り続けた。でも、努力しても何も得られなかった。
「こら!!やめないさい!!!私のクルブに何してるのよ!!!」
「やっば!!またクルブの姉がきたぞ!!」
いつもと同じだ。いつも僕がいじめられてると姉様がくる。そしてあいつらは逃げて行く。この10年昔の風景と何も変わらない。
だが変わっているところを挙げるとするならば僕以外のみんなは将来が期待されていると言うこと。姉様はこの先、王都の一番有名な騎士団のヒーラーとしてなることを約束され、あのいじめっ子たちは、姉様と同じ騎士団の騎士となる。
今の僕は、まだ15歳だ。なのに、なんの才能も開花していない僕など誰も必要としない
今だって僕は無気力で廃人みたいになりそうなのに姉様は僕に治癒魔法を使って、怪我を治している
「姉様、もう治癒魔法使わなくていいよ」
「なんで?まだ怪我したところの傷治ってないよ?」
「姉様の治癒魔法は、僕みたいな無能な人のために使うものじゃない」
「え?なんでクルブはそんなこというの?お姉ちゃんに教えてくれない?」
ミルナは嫌な予感がしたのか少し声が震えながら僕に聞いた。
僕は、この思いを言おうとしたところでこれが夢だと気づいた。
「はっ!なんだ夢か、、、、。なんで昔の嫌な夢を見るんだ。今日は、最悪な一日になりそうだ。」
そんなことを言ったクルブだったが、まさかこの最悪な一日が最高の一日なるなど今のクルブには予想もつかなかった。
【スキル獲得 ハーレム】
「え?」
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