旧友を見つけた廿月達
(やっぱりまずいことになっていたな。なんとか隙を見て助けないと……)
銀髪の男は待っていた。
(はつきおにいちゃん。まだダメそう?)エレフンもドキドキしながら廿月に伝える。
(ああ、もう少し待っててくれ)
だが、空気が一変する。地を駆ける音が聞こえ、誰かが来る。唐突に現れたのは白衣をきた男だった。
「ストォォォォップ。やめなさい皆さん。こいつらは俺の旧友だ」
「上坂さん。そうだったんですね。すみません無礼なことしていまい」
「え? どういう……」
「あら上坂じゃない。久しぶり」
「え? あ、もしかしてこの黒服たちは」
「説明は後だ。とりあえず。俺の家に上がってくれ。それに隠れている人もな」
彼は
「……バレていたんですか」銀髪の彼はゆっくりと体を出す。
「当たり前だろ。あんだけ能力を出していたら誰だってバレるさ」
白衣の男が喋ると、
「そうだぞ。オレちゃんだってわかってて、はっきーに隙を突かせそうと思ったんだ」
「……そうだったんですね」
「さて、そろそろ行きますか。一応見えないところにあってね」
彼が白衣の懐からシンプルなリモコンを取り出す。
そしたら、何かに通じる入り口が現れた。
「さぁ。お上がりください」
白衣の男が先に行くと廿月達はついていく。
豪邸みたいなリビングにつき、みな、家のソファーに腰を掛ける。
「俺の名前は
「上坂さん。よろしくお願いします」
「さっきの黒服は……?」
「それは俺のボディガードさ」
「なーんだ。
「そういうことだ。すまん、すまん。怖がらせてしまって」
「いえいえ、とんでもない。オレちゃんも能力さばきでなんとかなりましたよ」
「そうか、そうか。女の子なのにオレと使うんだね。珍しい」
「えーそうですか? オレちゃん呼びは小さい頃から言ってから気がつかなかった」
「ははは、いい一人称だな」
「後、さっきボディガードさん達に結構攻撃しちゃったんですけど大丈夫ですか? 剣も使ったんですが」
「なに、問題ないさ。だって俺のボディガードは強いんだから。剣で切られてもなんともないぜ」
「……想像以上に強いんですね」
「ああ、だが、あの人達を気絶させるなんて、君も強いんだね。きっとお股も強いんだろうな~。今度赤ちゃんできたら俺に見せてよ。こうみえて産婦人科の医者だから」
「え? あ、ははは」悠輝はタラリと汗をかき、気まずそうだ。
「おい、上坂。こっちこい」
「はいはい、なんでしょうか──」
彼女はおもいっきり壁ドンした。
「いい加減、キモいセクハラやめろ。私の恩人なんだぞ……。丁寧に扱え」
「は、はい……。俺のやっていることは気持ち悪かったです」
女性は白衣の男性に勢いよく腹パンする。
「股の事ばかり考えるな。医者として恥ずかしくないのか?」
「さ、産婦人科の医者だから……」
「言い訳するな。お前の発言で彼女の精神になにかあったら責任とれるのか?」
「あの……。オレちゃん、別にセクハラはなれる予定なので大丈夫ですよ」
金髪の女性はそう言うも
「でも、さすがに気持ち悪かったですね……」と正直に言葉を吐く。
「おらおらおら! こんなに困っているだろ! 謝れ!」
「ひぃー。勝手に股のこと行ってすみませんでした。気持ち悪くて申し訳ないです」
「……それでいい。もう気持ち悪いこと言うなよ」
「そうそう。上坂に会いたかったのはこれを渡しにだ」
彼女は衣服から何か取り出した。そう一本のペン。彼に勢いよく渡す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます