第26話
ミスカは俺の話を聞いた途端、何処かへ行った。追いたかった訳では無いが、胸騒ぎがしたのでとりあえず外に出たが。
「クソこんなにネメシスが、いたんじゃ進めない」
外には、大量のネメシスがはびこっており、倒しても倒しても、進むことができそうにない物量で攻めてくる
「アイシクルハルバードっ、切っても切っても一体どうすれば」
轟音から放たれる無数の、ミサイルがネメシスたちを木っ端微塵に吹き飛ばした。そこには聞き覚えのある声が聞こえた
「待たせたな鋼よ」
そこの絵の正体はオゾウクだった。勇者がどこにいるか調査しに行くと言って、どこかに行ったっきりだったが、もしかして
「キングダイエンペラーの、戦艦モードそしてお主が欲しがっている情報を持ってきたぞ」
俺はそのまま、その戦艦とやらに乗り込んだ。意外と大会で戦った面々が、揃っている中少しの疑問が生まれた。
「レッドが、いないんだけど?」
あのうるさいやつが、一番乗りで遅いと言ってきそうなもんだが、グリーンとイエローの顔で、なんとなく事情を察した。話題を変えるように、タスカが話を始めた。
「7賢者を全員集めたら、ワシらは祈りを捧げない、といけん」
とのことだった。皆が一丸となって、探した結果6人までは見つかったが、あと一人は………ミスカから電話?一体何のようだ
「鋼、賢者を見つけた。けど」
これで7人だが、言い方が引っかかる。歯切れが悪いというかなんというか
「賢者って、気絶した状態でも、大丈夫?」
何を言ってんだ?気絶ってなに?何が起きたらそうなるの?と。それを察してかミスカは色々話し始めたり
「実はねルフェが賢者だった。それはそれとして私は、こいつを許せなかった。それじゃだめかしら」
許せなかった。か…因縁の相手臭かったしそれはいいやと、席を立ったその時だった。異変を感じたなにか異質なものを
「前方に、禍々しいオーラを感じます」
あれは、そうかあれが反転の化け物かと、一瞬で脳みそがそう認識した。そしてオゾウクがしれっと椅子に座り何かをカチャカチャやり始めた、
「ミサイル発射うてぇ!!!」
どうやらオゾウクはミサイルで、あいつを始末するらしいが、昔の人間が、封印しかできないようなバケモンを倒せるのか?
「人類の技術は、何百年前よりも格段に上がっているもしかすれば倒せるやもしれない」
確かに、さっきのミサイルはすごかった。ただそれだけのことミサイルがあたったと見られる場所には、ただ反転のビームを出す化け物が無傷で居座っているだけだった
「オゾウクとやら、奴にはどんな魔法も兵器も機器はしないのじゃよ」
タスカは、ずっと話していたんだ。封印とならその言葉を信じるしかない。あれは、あの化け物は、今の人類では、封印するしかできない
「ミサイルを照射したのにもかかわらず、こちらに気づいてもいないあやつにとって、ミサイルはかすり傷なのでござろうな」
「ならば、今賢者が揃ったのなら勇者と戦わずとも封印の儀式をすればよいのではないか?」
そう口を開いたのは、リヒターだった。確かに一人気絶しているとはいえ………いや待てよ
「ネメシスは確か反転の化け物とは別個体、封印したからって、きえるのか?」
「消えはしないただ、勇者が願ったことで生まれた存在なら、願いをキャンセルさせれば、消えるはずだ」
つまりは、7賢者たちは願いのキャンセルができなかった場合の、最終策みたいなもんなのか
「そうそう忘れるところじゃった。勇者の居場所が、わかったんじゃ」
オゾウクが、勇者を探すと言っていた時は、しんぱいしたが、勇者の居場所やっぱりわかっていたのか、
「勇者の居場所は、魔王の城だ!」
へ?魔王の城?そもそもそうか魔王がいたから、勇者がああなった。わけだけど
「魔王の城にいてなにか、意味があんのか?」
ディアモに乗ってた。だれだっけ、名前思い出せないけどその人がごもっともなことを、オゾウクに聞いている。が
「ワシがそんなもん、知るわけ無いじゃろうて」
腕を組みドヤ顔でとう語るが俺は、
「魔王の城に、勇者がいるなんともまぁ皮肉な話よね」
皮肉か、というかギアル姫が、なんでこんなところにいるんだ?変な服着てるし
「ああ不思議そうな顔し………そうか言ってなかったっけ私も一様、元正規軍の一人なのよ」
全くもう世間は狭いというかなんというか今まで戦ってきた奴らのほとんどが、7賢者の末裔とか本人で、軍の人間がいて、勇者に因縁のあるやつもいて、
「世間って狭いんだな」
俺が思ったその瞬間だった。今度はういている城が、眼の前に現れたまさかそうかあれが
「見えてきたぞ魔王の城」
ついに来たんだ。この時が全てはここできまる。俺が帰れるのかこの世界が滅ぶのか、俺は必ず未来を勝ち取る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます