第7話

「電話だなんだろう」


俺が、電話をとろうとするとミスカは


「ワンギリかも知れないから気を付けてね」


ワンギリって、今時やんないだろ。


「ハイハイ、わかりましたよ」


そして受話器を取った。


「鋼さんだな」

「げっ」


電話越しから、最近聞いた声が聞こえ眉を、細めた


「どうしたんだ、レッドさん」


どうせろくな話じゃない


「実は、魔王思想なる者の第3基地が、発見されたんだ」


魔王思想って確か、魔王大好きっ子達の


「それで、どうして俺に?」


何となく理由は、わかっていた。


「魔王思想が、最終作戦に出たんだ」


「だから、手伝えって?」


行きたくはない、こんなとこで死ぬのは


「話が早いぜ」


俺は、電話を切った


「いってくれば?」


ミスカが、朝食を持ってきた


「俺は、元の世界に帰るまで、死ぬつもりはない」


「だとしても隣街さかい、こっちにも被害出るんやないか?」


とゴルスラは、かなり含みのある言い方をした


「つまりなにが、言いたい」

「このまちに被害出たらリーグはおじゃん言うことや」


そうか、そこまで考えが起きなかったが


「もしそうなったらもとの世界に、帰れなくなるのか」


そうなっては、まずい


「そゆことや、せやこれ持ってき」


ゴルスラは俺にむかって、笛を投げた。


「なんだ?これ?」


「ブライが必要になったら、使っとき呼べるで」


そんなもんが、あったのか


「さてといきますか隣街」


俺は頭をかきながら、機関車に乗った


「来てくれたか」

「まあ隣街だったし」


この世界のインフラが、変なことになっていることが、気になるが


「で最終作戦って、具体的に?」

「簡単にいえば、ここら一体が吹き飛ぶ」



確かに、おきたらリーグどころの騒ぎじゃなさそうだ。


「あれどこに、行ったあいつ」


レッドが行方不明になったところに黄色が話してくる


「全く、レッドさんはもっと詳しい話は、グリーンさんに聞いてくださいね」


黄色が後ろに指を指した


「ふーんあんたが、グリーン……ん?」


グリーンの頬に星のアザがあった


「なんすか?」

「いやそのほっぺの奴」


前に、江戸っ子の人にも、ついていたのと同じものだ。


「ああこれすか生まれつきっすけどどうしたっすか??」

「いや同じものを、最近みたからさ気になっただけ」


この世界の、人間全員についている可能性もあるのか?


「同じっすか」

「シューゴー」


レッドの声に、全員はホワイトボードのあるヘアに呼び出されていた


「さてこの作戦は失敗は許されないいいな」

「いえっさぁぁぁ!」


そこにはとんでもない量の、白い服の人がいて怖かった。


「なんだ。この人たち」


なぜか一緒にいた黄色に話してくる


「ああ何故か一緒に戦ってくれる人たちです。お人好しいわゆる。メサイアコンプレックスってやつです。」

「メサイヤ?まあいいか」


意味がわからない言葉を尻目に、レッドがメガホンを取った。


「ごほんええまずは奴らの、拠地にいって叩き潰す」


ホワイトボードを叩いた。


「損でもって総帥を殺さない程度にボコるOK?」


「OKェェェェ!!!」


テンションが、ついていけん


「なんか全体的に、悪役の台詞なんだよな」

「そうだ俺たちは秘密結社の地下通路をとおるぞ」


んあ?


「地下通路わかってんのかよ。じゃなかったそれならそこを皆で通ればよくない?」


レッドは、頭を降って


「外の白服達はようどう本命は内部の総帥だ」

「そういうもんかね」


ロボが出る、ハンガーにきた。


「さてこれから秘密結社の本拠地に向かうぞいざ」

「突撃ぃぃぃ」


他のみんなが続々と本拠地に、向かって飛び立っていた。


「さてこれ使うか」


笛を思いっきり、ふくとブライがきた。


「こんなのあるんだったら、最初からくれればよかったのに」


ブライに乗り込み発進した


「きたかあそこが地下通路だぜ」

「張り切って参りましょう」

「いくっすよぉ」


地下通路を走っていると、上からとんでもない物音がなった。


「なんだかやな予感がするな」

「いぞぐぞ」


いかにも総帥のが使ってそうな部屋にきた


「地下通路を直通かよ警備考えろよ」


しかしそこには


「なんだ…あれ…」


赤い液体が垂れ流れ、総帥のロボがであろうものがズタズタにされていた。


「なんだこれ…はっ!」


俺はなにかを感じ、上を見た。そして、青い甲冑のようなロボが浮いていた


「あのロボ」


青いロボは、天井を突き破り、上空に逃げた。


「くそっブライの加速じゃ足りないのか」


見失った?一体どれだけのスピードを出したんだ。とりあえず、戻るか


「いくら悪だと言えど命を奪うとは一体あいつは」


3人がいるばしょには、血の池が広がっていた。


「うっ」


さっきは、よく見えなかったが、ヒトが死んだ。俺は思わず吐きかけた。


「そうなんだ」


気づくと俺は、倉庫に帰っていた。


「たいへんやったな」


ミスカは何かを確信したが、関係なかった人がひとり死んだ。人生でもそうそうない出来事だ。


「俺は寝るよ色々とあるし」

「せやな寝たらええ」


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鋼くんが寝たことを確認する


「ねえそれって」


青い甲冑のロボットを、私は知っている多分


「ヤツや」

「やっぱりあの人に応援を頼んだ方が」


私が、電話を取ろうとするもゴルスラが止め


「でもあいつが、おとなしく聞き入れるとは思えんが、そうやあの手がある」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうだった総帥は」


テレビニュースでは、魔王思想の支部が壊滅し、平和になったことが、、告げられていた。


「そこまで強くなかったな」

「ならあそこまでしなくても、よかったんじゃない?」


みかんを向きながら話したが、その人は笑って返した。


「魔王の残党は、生かしておけない、計画に支障が起きかねない、。」


私はその人に、みかんを渡し


「ふふっ怖いわねかつての勇者さん」


そうほくそ笑んだ。

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