アラウンドオルトロス

@MukufutoEXE

大会編

第1話

気力がなくなり足から四つんばいなった。そして目の前の一人の魔女っ子が手を差し伸べた。


「たてる?」


その手をつかむと、手の甲にウサギのマークが浮かんだ。


「これで三人ねじゃあ一緒に来てもらうわ」


腕と肩の中間を、つかまれて引きずられる。


「えっちょっと待って、腕とれるぅもげるぅ」


そう叫ぶも、彼女はかなりな強さで、俺の腕を掴んで離さない


 「ぜっったい待たない」


中世的な地面に引きずらて、4メートルくらいのロボットと、椅子と机がある生活感のある格納庫に連られて、なんとなく椅子に座った。


 「いきなり連れてこられたはずなのに、ナチュラルに座ってるわね」


何となく足を組み、椅子を動かした。何となく居心地がいい


 「そんなもんだろ普通は」


机の上のクッキーを、むさぼる


 「えぇ・・まあいいや、あんた名前は?」


指を向けて、魔女は話した。


 「効哲(こうてつ) 鋼(はがね) だけど、そんなことより」


聞こうとした瞬間


 「ここはどこかでしょ?」


そういって指を上げる魔女。 


 「世界的な話を言うと、そうねここは惑星アレフタシアで、場所がロールバニアで、私はミスカ」


あれ今しれっと、自分の名前いわなかったかこいつ


 「それよりあんた、放浪者よね」


ミスカは確かめるようにきくが、放浪者なんてもん俺は知らん


 「放浪者?なにそれ」

 「あー別の世界から、来たでしょ」


別の世界、地球のことか?


 「そうかもな」


あきれ顔で、ミスカは


 「じゃあ本題にはいるとあんた、もとの場所に帰りたいでしょ」


元の世界か、あんまりだな、でもまあ


 「日本には、帰りたいかな?」

 「ちょっと言い方引っかかるけれど、元の世界に帰りたいならあんたには、このAOリーグに出てほしいの」


あからさまに、チラシを取りだした。AO?というと自己推薦、なわけないか


 「そこにあるロボットで、戦うそれがAOリーグ」


ミスカが、ロボを親指をさしている。


 「さっきから視界に、はいってくるロボの名前かモビ○スーツ的な、にしても」


チラシには玉と、ロボと、コロシアムと、へんな文字しかかれてない


 「この文字、この世界のやつ?」


文字の部分に、指を添えるも


 「リーグは5~6年周期でやるんだけどこれに優勝するとここにかいてあるなんでも、願いが叶う聖宝珠がもらえるの」


文字に関しては、無視ですか、そうですか


「というかそれと俺がなんの関係あるの? 」

 「優勝してもとの世界に戻してぇ!って聖宝珠願えばいいじゃない?」


優勝ってそんなめんどいこと………そうだ


 「もとの世界に帰れる扉はないの」

 「ない」


考えろなにか、そうだ!


 「じゃあ転移魔法とか」

 「あるけど、あくまでも、この世界限定、別世界にはいけない」


ルーラ、みたいな感じしかできないのか


 「わかってるよ、やるしかないのか…ん?」


 そういえば三人揃った言ってたけど


「ここにはお前と俺しかいないぞ?見渡しても椅子と机ロボあと、ピンクのソファーくらいしかないし」

 「なにいってんのいるじゃない」


ミスカがソファーの上の、クッションに指を指しているが。


 「クッションじゃん」


何処からともなく声がした


 「誰が、クッションやねん」


関西弁かも怪しい言葉で話してきたクッション


 「クッションがしゃべった。のか?」

 「紹介するわこいつはゴールデンスライムのゴルスラ近年のスライム人気に乗っかって見たわ」


人気に乗っかった?はよくわからんが、三人かこれ


 「こいつ失礼すぎやろ」


ミスカは、ゴルスラをなだめている。もしかしてこいつ面倒か?


 「そうそうこの倉庫の奥の部屋使っていいからあと忘れないうちにこれ」


小学4年生くらいにもらえる辞書くらい厚さの日本語の本を鋼に手渡す


 「なにこれ?」

 「操作マニュアル、読んどいて明日までにね」


明日か………明日!


「無理だってこの世界の文字わからんし」


操作法がそもそも知らんし


 「大丈夫、挿絵付いてるから」


ミスカがその場出回ると、きゅるぴーんとどこからともなく効果音が聞こえた。


 「なんだ今の音というか見た感じ一人乗りってことは俺しか動かさないのこのロボ」


鋼は息をつき本をペラペラめくる


 「このロボの名は無頼〈ブライ〉完全に科学ってるから魔力のある私たちでは乗ると、はじかれるの、でも」


ゴルスラがわって入り


 「あんさんはあちらから来たおかげで魔力が0で科学力が多いからはじかれんちゅう訳や」


 「へー」


から返事をした


 「わかったか」


ゴルスラは確認するように話しているが


 「いや全然これぽっちも」


良うわからんかった。


 「わかってへんのかい」

 「もうこんな時間だし明日は時間ないし屋根裏行けば?」


外を見ると、星が出ていた


 「そうだな行くか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2時間後椅子と机のとこで、私達は、話をしていた


 「良かったなぎりぎりで見つかって今日中に見つからなかったら出場できへんかったで」


出来すぎている。何がおきようとしているのかそれとも


 「まあこれで少なくともワイらはやつに近づけたってわけや」


やつは、この大会にいるはずだ。


 「必ず倒してやる」

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