鬱病ニートの転生

第1話 あ、死のう

「御社が第一志望です」

【不採用】

「御社が第一志望です！！！」

【不採用】

「御社が第一志望です！！！！！」

【不採用】

「御社が第一志望です！！」

【不採用】

「御社が第一志望d..」

【不採用】

あ、死のう。

22歳。男。社会人経験無し。

絶賛ニート。

最終学歴は高卒。

鬱持ち。

つまり負け組。

鬱の症状が軽いうちに就活を行ったは良いものの、不採用の嵐に無事再発。

これ以上家族に迷惑をかけたく無いので死のうと決意しました。

何で死ぬかよなぁ。

ベタに首吊り？

いや、でもここ賃貸だしなぁ。

事故物件にするのも申し訳ない…。

なら、高所からの飛び降りはどうだ？

いや、もし飛び降りた時に運悪く下に通行人がいたら？

それこそ申し訳ない。

踏切や電車も迷惑度が高いから却下。

うーむ、ODではそうそう死ねないことは実証済みだし…。

練炭も火事になりそう。

餓死は水分を取らないままいると猛烈に頭がかち割れそうな痛みに襲われるから嫌なんだよな。

やっぱ首吊りが安定か？

多分樹海に行けば一般的な人には見つからないから良いんだろうけど、俺が樹海怖いから却下。

極力人通りの無い場所を選ぼう。

よし、そうと決まれば丈夫な縄買ってこよ。

ホームセンター行って縄を無事ゲット！

生憎俺の住んでいる場所は田舎なので、人がほぼ来ない場所を知っている。

田舎で良かった。

後は…少ししか無いけどバイトで貯めた100万ちょい入っている通帳と、家族への手紙を用意して、と。

よし、準備OK！

決行は今日の夜中とする！