悪役貴族と追放聖女の罪と罰 〜悪が赦し聖女と贖う〜
ジャック
悪役貴族と追放聖女
第1話 転生
「知らない天井だ……」
目を開けると天井には中世の西洋の城を思わせるような作りが目に映った。
確か俺は…会社で四徹してその帰りだったような……
「坊ちゃん!お目覚めになられたのですね!!」
なんだ?誰かが俺を呼ぶ声がする。俺の家には誰もいないはずだ。もしかして帰る途中で倒れて病院に運ばれたのだろうか?
ゆっくり体を起こして声のする方へ目をやる。
…………誰だ?この人……。明らかに看護師ではなくメイドみたいな格好してるんだけど……。いや、違う。この人はナーザだ。俺は知っている…?
っていうか何だこの体は?軽い。というか小さい。
「ナーザ、ここは……どこだ?」
?声がやけに高いな。これじゃまるで子供の頃のような……
「っ!?うっ!!」
突如として俺を襲ってきたのは激しい頭痛。その瞬間に激しい情報量が流れ込んでくる。
「坊ちゃん!?どうされたのですか!?」
ナーザがそばに駆け寄ってくれるのを感じる。しばらくして頭痛は直ぐに納まった。
「そうか……俺は………」
「坊ちゃん大丈夫ですか?」
再び周囲をぐるりと見渡す。その景色を見て流れ込んできた情報に確信がもてた。
「異世界転生……したのか………」
状況はまだよく分からない。だがこれだけは分かる。明日から会社に行かなくていい。会社に行かなくていいんだ。
やっとの休暇だ。俺は、この世界で俺は……!!!
「スローライフを送ってやるんだァーーー!!!!!」
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