第4話また会いましょう

膨らんだ思いを知ろうともせず

途方に暮れ

本当の涙は流れない

理解は煌々と輝き

貴方に繋がっていた

答えは捨てたつもりだった

小さな心臓をときめかせて

新たな時間を歩ませ

夕暮れに咲いた花を抱きしめた

今は綺麗な孤独を愛して良い

赤い風船を貴方が針で突いたとしても

現実を知る為の理解を得るだけ

判っていたよ

輝くばかりの人生を捨て去り

大切な何かを心待ちにして

街路樹の心にもなれない

ネオンを輝かせる裸の心よ

眠れない夜

汚れなき貴方を思い

全てを諦め

犠牲者の顔をしていた

愚かな僕は美化し過ぎた世界を伝う

涙を頬に赤く染め

薄化粧は白い肌を綺麗にして

途絶えた瞬間を思い出した

初めから煙草を咥え

黒い珈琲を飲み

僕が僕に戻る為の旅に

理解者を探していた

萎んで枯れ果てた祈りの前では

貴方を想像もできず

本当の理由も判らない

求めた偽善者の一人になり

求められた正しさに唯頷いていた

遺された宝石を愛して

輝きが戻るまで

巡り巡る四季を思い感じて

白紙の頁をうめたい

今まではきっと

貴方だけを信じて生きてきた

幻想は僕の中で輝いていた

本当は現実に珈琲を飲み干して

煙草を吹かしていた

白紙の心に

僕が僕に思い遣れること

それが貴方だから

忘れたいよ

星空と海面が出会うまで

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