第2話訪れる瞬間

星を眺め

雲間に咲いた記憶

青い空は夢を抱きしめた

何もない雫が零れ落ち

崩れ去る氷山

海面に映る街並みに沈み

此処で溺れていた

影は光を奪い

揺れ動く煩悩の瞬き

枯れ果てた大地を失くして

同じ世界を何故此処に存在させ

夢と心を統合させた

故人の思いが花を咲かせ

淀みなき宇宙の塵よ

虚空を無駄に嗜め(タシナメ

一人よりも世界を何故想う

一枚の栞が詩を詠い

燃え尽きた星が貴方を詠んでいる

微量なる雨が心を育み

芳しき稲穂の感情を叫ぶ

燃え尽きた星空を眺め

私の心は雲間に赤き心臓を想い描き

青い空は車輪を回して

空回りした社会を望みながら

崩れ去る氷山に逃避した

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