女尊男卑の生き難い世の中で…。エリートハーレムの俺って何様?←(全員のヒモである)

ALC

前置き 超絶IFのハーレム計画

第1話超絶IFのハーレムストーリー

現在の世界は女尊男卑が一般的共通認識だ。

例えばの話。

一般的な話をするのであれば、子供を産めるのは女性だけであるからして尊重されるのは当然の話しだ。

一昔前にその様な発言をすれば男性側が黙っていなかっただろう。

しかしながら現在の世の中では男性の立場は非常に低い。

何故ならば好きなことだけして責任逃れをする過去が存在したからだ。

それって逆の立場も存在するだろ?

などという男性の苦肉の策の言葉は抹消される世の中。

今はまさに女性優先の世の中なのである。


そんな中、俺こと神門天ごうどてんは…

現在、ハーレムを築いている真っ最中であった。

元々付き合っている恋人が多忙な女性な為、同棲中の家で暇を持て余していたことが始まりだった。

「毎日暇じゃない?友達でも家に呼んだら?」

恋人である杉窪曲すぎくぼまがりは俺の身を案じてその様な思いやりのある言葉を口にする。

「友達って…女でも良いの?」

言い忘れていたが、この物語の主人公である俺は基本的にクズである。

それは自分でも認めている。

それ故に開き直っている部分は往々にしてある。

「女って…外でそんな言葉使ったらダメよ?」

「なんだよ。母親気取りかよ。自分のほうが歳上だからってまた偉そうな事言うんだな。それともあれか?女性優先だからって図に乗ってるのか?男性を蔑むって事だな?それなら俺にも考えがあるぞ?」

いつものように斜に構えた少しズレたことを語りだす俺に曲は困ったな表情を浮かべて首を左右に振った。

「ごめんなさい。そんなつもりじゃないのよ。友達なら男性でも女性でも呼んでいいから…」

「そうか?何してても良いんだよな?」

「それって…どういう意味?」

「ん?犯罪以外のことはしてもいいよな?俺の行動の自由を奪うことは誰にもできないだろ?犯罪を犯した場合は話が別だろうが…」

またしても話を大きくして話題をずらす俺に曲は仕方無さそうに頷いた。

「それはそうね。自由を奪うことは誰にもできないものね…好きにしていいわよ」

「ありがとう。じゃあ今日も仕事頑張ってくれ」

「うん。行ってくるね」

そう言うと曲は高級なスーツに身を包んで家を後にするのであった。


「それにしても…誰を呼ぶか…」

独りごちるとスマホの中の連絡先一覧を目にしていた。

「ハーレム計画第一号は…」

そうして俺は曲の親友であるモデルの娘娘にゃんにゃんに連絡を取るのであった。


スマホでのやり取りから数十分後に娘娘は家を訪れる。

「天くんに呼び出されるだなんて…思ってもいなかったから驚いたよ。今日はどうしたの?曲は?」

「あぁ〜…曲は仕事に行ったよ。暇なら友達でも家に呼んで遊んでてって言われてさ。娘娘は今日暇だったか?」

「今日は丁度オフだけど…曲がいないのに良いのかな…恋人が女性と二人きりで家の中にいるっていうのに心配じゃないのかしら…」

「ん?何が心配なんだ?曲は犯罪以外は許すって言ってくれたけど?娘娘は何を心配してるんだよ?」

「何って…」

言い難いことを想像しているようで娘娘は困ったような表情を浮かべていた。

「こういうことを期待しているの?」

そのまま娘娘に触れて近付いていくと彼女は拒絶するような、けれど何処かこの先の甘い世界へと誘う展開を期待しているような眼差しを送ってくる。

「このまま溺れたほうが楽だぞ」

その言葉がきっかけとなり娘娘と俺は身体の関係を持つのであった。


「どうしよう…曲になんて説明したら良いのかな…」

行為が終わった後、娘娘は服を着替えながら非常に困った表情を浮かべている。

一時の快楽に身を委ねた人間の後悔の表情が明らかに見て取れた。

「任せろ。俺が話を合わせておく。問題ない」

「ホント?天くんに任せて良いの?」

「あぁ。その代わり…また家に来てくれよ」

「うん…それは構わないけど…」

「じゃあそういうことで。後は任せろ」

それだけ言うと行為が終わってスッキリした俺達はあっさりと別れるのであった。


仕事を終えて帰ってきた曲に俺は告げる。

「犯罪行為はしていないが、今日娘娘と遊んだ」

淡々と事実だけを告げると曲は俺の方へと歩いてくる。

「遊んだ?二人で何をしたの?」

「ん?今、曲が想像じているようなことだと思うが?」

「最悪…私の親友に手を出したの?」

「何を言ってるんだ?遊んでいいって言ったのは曲だろ?犯罪以外は何しても良いんじゃないのかよ。自分が言ったことをひっくり返すのはいくら女性でもズルいだろ」

いつものように言いくるめる言葉を口にした俺に曲は嘆息する。

「もう良いわよ。好きにして頂戴」

「ホントか?じゃあハーレム築いても良いか?」

「良いんじゃない?それだけモテるならね…私の親友までも籠絡できるんだから。誰でも落とせるでしょ?」

「ありがとう!愛してるぜ曲」

そのままの流れで俺と曲はベッドに潜り込み身体を重ねるのであった。


これはクズの主人公である神門天が女尊男卑の世の中でハーレムを築いていく。

そんな超絶IFの物語なのである。


ありえないハーレムストーリーは今始まったばかり…。

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