まるでメリーゴーランド

 今日、自分の書いた最初期の作品2作を読み返してて(こんなのまた書いてみようかな……)と思い、1時間ほどアレコレ考えたけどイマイチでした。

 ただ、自分で言うな! って感じですが決して質が悪いわけじゃない。

 でもどうしてもしっくりこない。


 考えてみると、この2作品を書いてた時って私自身、それらを他人に見せる事を想定していなかったな……

 それに何よりこの当時は「小説を書く」と言う趣味に出逢った事で、大げさでなく世界が一変するくらいの楽しさを感じた頃でした。

 

 物語の中で自分が生きてみたい世界や、なってみたい人になれる。

 気持ちいいな……と思っていた言葉や文章を自由に使える。

「こんな展開にしてくれたらな……」と、モヤモヤしてたのもなく、思ってたように進める事が出来る。

 自分の入り込んでいる空想の世界をありのままにスケッチしているかのような不思議な高揚感。


 去年の6月頃だったので、締め切った部屋で冷房もつけずに暑さも忘れて汗だくになっても気付かずに何時間も書いてました。


 そんな当時に生まれた物は、やっぱりあの時の自分だからこそ書けたんだ。

 でも、今の自分が悪くなったわけじゃない。

 今の私の書いた「リム……」や「水の繭の……」みたいなのを当時の私は書けなかったはず。

 どっちが悪いわけじゃないし、どっちが優れてたり劣ってるわけじゃない。

 どっちも小説書くのが大好きな私。


 まるで人の乗ってるメリーゴーランドみたいに、一周するたび微妙に様子は変わるけど、でも同じ木馬でありメリーゴーランド。


 あの当時の私が楽しんで書いてたからこそ、今の私が夢中になって書くことが出来るし、それはきっとこの先の私にも繋がる。


 だから当時みたいなものを、と考えずに当時の作品は大事な宝物としてそのままに、今の私が書きたいな……と思うものを素直に書こうと思います✨

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