くらがりの書架

闇 無地

習作/詩

流れる景色に耳をすませた

電車という乗り物はすばらしいもんだとつくづく思う

何十回何百何千と聴いた音楽と流れる街並み

追従する曇り空

嗚呼、あと少し青ければ

リベンジを決めていればまた

何十回何百何千と聴いた愛しの音楽が走る

景色が流れる

曇り空が追いかけてくる

不織布越しに口角を上げてただ

流れる景色に耳をすませた

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