第7話
「
「あ、会長、
「他に何がある?」
いやいや貴方、総合格闘技の方はどうなってるのよ?確かなんか考えある的な事言ってたと思うんだけど?
ジト目で見ていると「ウォホン」と咳払いして会長は言い訳を始めた。
「
「本当は?」
「色々手を尽くしたが、お前のデビューからの5連勝がインパクト強過ぎて誰もオファーに答えてくれん」
「さいですか・・・」
まぁ予想通りと言えば予想通りなんだよな~
私は強い人と戦えることを喜ぶタイプなのでそんなの率先して戦いたいが、普通は逆で敬遠される。
それが世の中と言うものである。
気を取り直して
「それで、
「ああ、決まった。対戦相手は
「そんな力入れて言う程凄い選手なんですか?」
「あ・・・本当に自分を鍛える以外他の選手とかには興味無いよなお前・・・」
「さ~せ~ん(汗)」
「まぁいい、
「へ~・・・
「お、流石にお前でも知っていたか?」
「いや~格闘技では無くて何処かで聞いたような・・・」
う~ん、何処かで聞いたような気がするが、何処でだか今一思い出せない。
その内思い出すかもしれないなと、今日の目的のスパーリングへと気持ちを切り替えた。
「
「
「たけみ?」
「ああ、あの女の本当の
「へ~そうなんだ・・・」
「お姉ちゃん、あんな子はボコボコに打ちのめしてもう二度と立ち直れないようにしてあげてね」
「分かったは・・・でも何か彼女に
妹の
彼氏は別れたのに未だ元カノの
別れてくれたことに最初は感謝していたらしいが、ここまで彼が元カノの事を引き摺ると恨みに思い始めて、調べてみれば私の所属する
そこで私である。
完全に逆恨みだと思うが、妹の頼みだし仕方ない。
私自身は
自分自身でも逆恨みであることは解っているが、彼の心を離さない
もしあのまま彼女が彼と結婚したとしたら何時か彼女を殺してしまうようなそんな予感すら最近は感じていた。
もしもはないが、間違いなく計画的に殺しに掛かったと思えるほど彼女の事を憎んだとだろう。
「
私にとっては最高に魅力的な男性に感じるというだけの話なのだが、それを他人に説明しようとしても言語化できないが兎に角愛している。
もう彼女、
幸いなことに姉がその世界では有名人で、丁度良いことに彼女と対戦することが可能であった。
「大晦日、日本中にその愚かな姿を晒して貰うわ」
彼女は薄笑いと共に更に
「香子姉、朱里さん御陰で試合決まりました!!」
「「おめでとう」」
今日は推薦状のお礼と
2人とも私の出場は当たり前のことの様に考えている様であるが、多分、
彼女にもお礼を言いたい位であるが、対戦するのに「ありがとう」もないだろう。
切欠をくれた2人を存分にもてなそうと思う。
「香子姉も朱里さんも食い過ぎじゃね?」
「え~存分にもてなすんじゃなかったの?ねぇ朱里さん」
「そうだよね~華はそう言ってた、聞いてたよね~香子さん!!」
「ぐぬぬぬぬ~」
ここは高級焼き肉店だよ?遠慮と言うものがあるでしょ?普通は。
特上牛タン、特上ロースに始まり最上級に特上のオンパレード、確かに美味しいが、お財布に優しくない!!
もう開き直ることとして、私も食べたいものを食べたいだけ注文し3人仲良く肉を貪り食べた。
非常に高級肉は美味しく食が進むこと進むことお会計は怖いがこれはお礼だ仕方ない!!
結局、「今日は華のお祝いだから」と言って2人がお会計してくれました。
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