おいしいティティー村
カレー騒ぎの後、唐揚げも騒ぎになり、ティティー村はおいしい食事で有名になったようだ。
もちろん、ハイド男爵領でカレーを出してる店があるし、そちらも満席御礼で嬉しい悲鳴をあげているらしい。それでも元祖はティティー村ということで、かなり多くの人が訪れた。
ガイも忙しそうに店を手伝っている。
しかし、アマイモの出荷が終わっても忙しく、客足が途絶えないのでお店を大きくすることも考えているらしい。
実際、カレーライスと唐揚げとホットケーキを加えただけでほぼずっと満席状態なので、これ以上メニューも安易に増やせないらしい。
カッスィーはオムライスが追加されたらもっとお米の評判が良くなるんじゃないかと思っている。
今日のお弁当は、マグロ丼。
生の魚だってテッサがいうから驚いた。
ミラノさんが忙しすぎるから、真似できないやつはある?とテッサと相談した結果、生の魚のお弁当はどうだという話になった。
魚は火を通さないと食べられない。それが常識だ。しかしスキル【鑑定】を持ったテッサがいうのなら、食べられるはずだ。
カッスィーは尻込みしていたんだけど、テッサが美味しそうに平らげてしまった。
「本当においしい?」
「うまい」
「えーい、今回だけだからねっ! 生の魚なんて食べたらお腹壊しちゃうんだから!」
「ああ、それでいいよ、もう。無理なら無理しなくていいからさ」
「食べるよ。……ふむふむ? トロっとしてておいしい。お醤油とお米にぴったり合ってる」
「だろ? 食べず嫌いは勿体ないって」
「うん……」
なんやかんや言いながら、僕もマグロ丼をぺろっと完食してしまっていた。
おいしいものって逆らえない力があるよね。
午後は教会でお勉強。
商人になるためにはまず数字に強くなくちゃね。
100-68=32
よし、頑張るぞーっ。
くたくたになって夕食。
コロッケ定食だった。
サクッとした衣の下にアツアツのジャガイモ。
ソースが染み出し油っこくなりすぎずすごくおいしい。いくつでも食べたくなる。
本当に美味しい! コロッケはカッスィーのお気に入りになった。
付け合わせのキャベツもすっきりしておいしい。
ご飯とお味噌汁を一緒に頂く。
デザートのみかんゼリーは透明な器に入った見た目も綺麗で、味も甘くて美味しかった。
忙しい中コロッケ弁当を練習してくれたミラノさんにありがとうを伝える僕なのでした。
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