第9話 スタンド使いはスタンド使いと出会う

荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険 第32巻」

「山岸由花子は恋をする」(その一)より


<引用開始>

「スタンド使い同士ってのは、どういう理由か、互いに正体を知らなくても、知らず知らずのうちに引き合う」

「結婚する相手のことを『運命の赤い糸で結ばれている』というように、いつかどこかで出会う。」

「敵か友人か、バスの中で足を踏んづけるやつか、引っ越してきた隣の住人か、それはわからないが・・・。」

<引用終わり>


*********************************


  「この狭い○○町、いったい何人のスタンド使い(在来種・純粋日本人)がいるのかわからない。しかし、いま当人が自分のスタンドに気づいていなくても、やがてそれを知る時が来るし、いつかスタンド使いと出会うことがある・・・。」


今年、甲子園で優勝された慶應義塾高等学校野球部とは、(私の感覚からすると)「3,486の1」。つまり、全国高校野球大会に参加した日本の高校3,486校のうち、韓流マスコミや高野連などの韓流バカの壁をぶち破った一校でした。

彼らの優勝云々というよりも、「エンジョイ・ベースボール」の精神で、彼ら独自の(高度な)野球を追求して心から野球を楽しんだところに大きな意義がある、と私は思います。


中学・高校時代、夏休み、日中家にいる時は必ず高校野球を見ていたし、社会人になっても深夜の「プロ野球ニュース」や新聞等で、これまで様々な優勝校を観てきました。

しかし、今年の慶應義塾高等学校野球部の様な個性的なチーム(選手)は見たことがない。優勝投手の3年生が「森林監督と部の自由な気風に惚れて慶應に来ました」なんて清々しくインタビューに応える姿こそ、100年間の高校野球始まって以来の「快挙」と言えるでしょう。

慶應義塾高等学校野球部員たちには「個」がある。今まで私たちが見てきた、良い意味での「野球バカ」とは違う、しっかりとした個々の(野球プラスαの)存在感があるのです。


そして、私はそんな絶滅危惧種なみに貴重な存在である彼らを尊敬しますが、かといって羨ましいという気持ちはない。

私自身、毎日「エンジョイ・大学日本拳法」的なる生活で(貧乏ながらも)毎日を楽しんでいるし、「3,486分の1」の確率で、貴重な在来種・純粋日本人と出会うことがあるからです。

それはもう、(買ったことはないですが)宝くじなんかより、余程ワクワクします。


今年「慶應義塾高等学校野球部」を知ったこと自体、「スタンド使いとの出会い」に匹敵するくらい、私にとって僥倖と言えるでしょう。もし、去年死んでいたら知ることがなかったし、今でも新聞やテレビはなし、インターネットでも(バカバカしい韓流マスコミによる)日本のニュースを見ない私なのですから。



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