第11話 謁見

国王に手紙を出してから丁度1週間が経ち、王宮に謁見をしに来た。


謁見室に着くと、王様だけでなく王妃様や王子様達も座っていた。

王族に挨拶を済ませ、早速フェンリルと契約した時の事、フェンリルはこの国に害をなすような事をしないという事を説明した。

国王は、「フェンリルについて害を起こす存在ではなく、場合によってはこの国にとって利益をもたらす存在として敬意をもって王族も振る舞う。」

「尚、レオン・ランカスターについても同様に扱うように。」

と言ってくれた。


王族が宣言してくれたお陰で、僕は王族よりも上の権限を持つ事となり、謁見が終わり退場する時には王族も頭を下げていた。

さっきまでは上の立場として挨拶していた人達が今は

自分より下の立場として振る舞っているので少し違和感がある。


これから5日間は、王室に泊まって過ごすことになっているのでメイドが案内してくれた部屋でブラッシングが終わった琥珀をもふもふしながら休む。


「琥珀〜!疲れたぁ。」

『人間はやはり弱い生き物だな。』


ツンツンしながらも嬉しいそうに撫でさせてくれる琥珀がとても可愛い。

最近は毎日琥珀をもふもふして、癒しを貰っている。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る