第9話 かるた②
かるた作りは順調に進み、ついに試作品が完成した。
まずは、僕とノア、セバスチャンの3人でやってみた。
結果は勿論前世で何回もやった事のある僕が圧勝した。負けたのが悔しかったのか、ノアだけじゃなくセバスチャンも「次は勝ちます」と意気込んでいる。
それからはもう、、2人に何回も何回も試合を申し込まれ、かるたを始めた時には明るかった空もすっかり暗くなっていた。
「すっかり熱中してしまいましたね、、」
「私とした事がお恥ずかしい、、。」
「2人がかるたを楽しんでくれたみたいで嬉しいよ。」
「かるたは屋敷の者たちにも言ったら流行りそうですね。」
「お兄様、この"かるた"というやつは貴族にも絶対流行ります!」
「うーん僕としては貴族よりも平民とかに流行らせたいんだけどね..。」
「そうですか、、」
どことなくノアが落ち込んでる、、セバスチャンまで!?そんなに?
「じゃあさ、貴族用にはデザインとか値段を変えて売るってのはどう?」
「そうですね!それなら良いですね。早く友達に自漫したいです!」
「すごく良いアイデアだと思います。」
「そういえば、今度孤児院の視察に行く時にはかるたを持って行きたいんだけど、間に合うかな?」
「そうですね。1週間後には大量生産の体制が整うとの事ですので、2週間後の孤児院訪問には間に合うかと。」
「良かった!」
「レオン様、ノア様お食事の準備が整いました。」
「もうそんなに時間が経っていたんですね。」
「本当にそうですね。では、そろそろ私は仕事に戻らせて頂きます。」
「分かった。じゃあノア、そろそろ僕達も食事に行こうか。」
「はい。」
━━━━━後日━━━━━
かるたは案の定、 セバスチャンが言っていた通り"楽しく文字を覚えることが出来る"と屋敷中で話題になり、今では朝と夜の交代制で使う事になった。
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