第4話 問題解決①

今日は道の修繕に向けての確認と農家の人達に肥料の作り方を教えにいく日だ。


「レオン様、馬車の準備ができました。」

「ありがとうセバスチャン。」


セバスチャンによるとこれから行くランカスター領は、昔おじい様がすごい功績を残した人らしくてこの領地と、伯爵の爵位を王様から貰ったらしい。


「レオン様、ランカスター領に到着しました。」

「うん。」


ランカスター領は栄えている町だった。


「これかぁ、、。」

「それ、ですね、、。」


道の端の方のほうが3mくらいとてもじゃないけど歩けない状態になっており、皆んなそこを避けて歩いている。



「前々当主、レオン様のおじい様だったら土魔法で直せたと思うのですが…。」

「おじい様って土魔法使えたんだ。」

「はい、そうなんです。」

「なのでこういうふうに道などが崩れ、馬車が通れなくて困っていた時などはよくレオン様のおじい様が直して下さいました。」

「そうだったんですね。」



土魔法では直せるのか、、。

ってそういえばスキルのこと忘れてた!

なんか転生する時、神様が説明の中に

「この家づくりってスキルですが、人間界で言うとチートといったようなもので基本何でも造れます。」

「例えば、家と言えば部屋→床→フローリング→廊下→道→道路みたいな感じで結構何でも創造できるスキルになっています。」

「マイナーなスキルですけど、正直勇者の剣よりもずっと優れています。」

って言ってたな、、。

このスキルを使えば道が直せる !う〜んと、確かスキルの使い方は…

「スキルの使い方ですが、始めに"ステータスオープン"って言っていただいて、そしたら山口さんの場合は家づくりを押して、あとは頭の中でイメージすればイメージ通りにできます。もふもふスキルの場合は、(以下略)」




「セバスチャン、多分僕道直せると思う。」

「本当ですか!」

「はい!やってみますね、、。」

「ステータスオープン!家づくりを押して…」

「家→部屋→フローリング→廊下→道→道路!」

「出来た!!」



「今の見た?すごいわね !」

「魔法か!?とてもじゃないが人が通れなかった道が一瞬で、、。」



「すごいわね、貴方!」

「この道ね、なかなか前当主様が直してくれなくってもう皆諦めてたのに、、。」

「いえいえ!」

「皆さんが集まっててちょうどいいので、自己紹介させて下さい。」

「新しくランカスター領の領主になりました。」

「レオン・ランカスターです。皆さん、これから宜しくお願いします!」

「あらっ!領主様だったんですか?先程はとんだ失礼を、、。」

「大丈夫ですよ!」

「ありがとう。」

「なんだかすごく安心したわ、新しい領主様が優しい方で。」


確かに、僕の前はあの両親だったし次の領主はその息子だもんな、、。

心配だよね。



次は農家の所に行こう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る