第5話 間違われたか…

「あ…ちょっと…」



 受付の男性が追ってきて声をかけられました。

「チケットいいですか…?」

「え…ああこれね…?」

 手に持っているチケットを見せてあげました。



「あ…はい、すいません、どうぞ…」

「うん…」



 なんだろう、不正入場者と間違われたか…

 まあいいけれどね…

 仕事だし、仕方ないよ。

 こんなことでめげたりしないのです。

 少しは成長したのです。

 


 娘の隣の席に座りました。

 会場は満員ですね。

 さすが人気グループです。



 周りを見ました。

 ポップコーンを抱えたり、

 ジュースを手にしたり、たくさんの人がいます。

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