文話

大神律

紫色の革命

腐った国、貧困、犯罪、横行する

夢などない、学校などない、少年少女が何人

犯罪をして何とか食つなぐ家族、捕まっていく


革命を誓う二人は少年、親友、師匠は反乱軍指導者、君たちの未来に夢を与えるために戦う

切磋琢磨して過ごす、反乱軍で頑張る二人、しかし師匠は軍に捕らえられ処刑された


大人になると二人は別々、一人の少年は腐った生活をした、その中で楽しみを探す

反乱軍は解体され、希望はもうない、滅びゆく時を待つだけ、犯罪を続けて食つなぐ


漁船を襲ったある日、男は軍に捕まった、牢獄で死を待つのみ、しかし助けられた、それは軍の人間、優しき人、男は甘えてついて行く


優しき軍人は撃たれた、脱獄がバレたのだ、目の前に現れる軍人、それはかつての親友

男は混乱しつつも聞く、なにしてんだよ!、親友は知らないふり、銃口を向ける

怒りが肌をかけあがっていく、優しき軍人が止めた、君は逃げるんだと、銃弾は撃たれた、優しき軍人が男を庇った、逃げろと、男は走った


いつから夢が無くなった?

いつから未来は暗闇に満ちていた?

純粋に生きられなくなったのはどうして?


笑っているのはいつも独裁者ばかりだった

富を独占するのはあいつら

こっちは明日食べるものさえないのに


今日も一人倒れた、運ぶ病院も無い、紙幣も価値が無い


託された紙、記された場所、男はそこへ向かう、握りしめた、綻びからわずかに出ている穏やかな怒りを、革命を


その場所は反乱軍の隠れ家、昔の自分のようにいる子供たち、男は感情と夢を復讐を思い出した、反乱軍に再び入り、戦う


時は流れ、男は反乱軍の軍隊長になった、前線を駆けていく、親友も部隊長になっていた、男を追って過ごす

それはある種の夢だろう、昔のかけっこの様に、男は楽しんだ、親友は怒った


何度もテロを起こす男、捕まえようとする親友、腐った社会の中で幾度も続いていく

男は捕まりそうになると怒鳴る親友に言った、君たちの未来に夢を与えるために戦う、その目はかつての師匠と同じ、さらに怒る親友、笑う男


反乱軍は勢いを増し、ついに決戦が行われる、国家転覆の時だ

全勢力を持って互いにぶつかり合う、凄まじい攻防戦


さぁ革命を!、追い詰められた国軍、ついに時代が変わる、未来が輝く、その太陽、しかしそこには一つの暗い玉、隠された太陽、音が消えた、弾け飛んだ願い


無残な首は転がり親友の足元、一粒の水がその頬に落ちて流れた

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