貝殻集め【140字の小説集】

由来

学内のコンビニから教室まで約3分。

水道で湯切りをしてから教室に入ると、美術部の綾瀬が明日の文化祭で使う看板を作っていた。

サボりじゃんと笑う彼女の視線は、大盛りのペヤングに注がれている。

「いる？」

「いる！」

食べながら、なんとなくペヤングの由来を調べた。

綾瀬には、文化祭の後に教えた。

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若いカップルに二人で一つのものを仲良く食べてほしいという願いから、「ペア」と「ヤング」で「ペヤング」という名前になったそうです。