シビト

himatubushi

第1話連続失踪事件

最近東京高校の生徒が次々と行方不明になっている…

警察は行方不明になった生徒達を捜索するが未だに誰一人として見つかっていない…

「あかり最近彼氏できたんだよね」

律子は私にそう言ってきた。

「そうだけどなんで知ってるの?」

私が返答すると律子はため息をつく

「この前帰る時あかりをみかけて声かけようとしたんだけどA組のハルくんと一緒にいるの見かけてつけてみれば告白現場に遭遇したってわけ」

日比谷ハルは東京高校1年A組の生徒であり成績優秀スポーツ万能なエリートである

そんな彼が私のような普通の人間に告白してきたなんてまるで夢のようだった

「私とハル君が付き合ってること誰にも言わないでよ」

ハル君が私と付き合ってることは秘密にして欲しいと頼まれている。まぁ私の様な奴と付き合ってんのがバレたらどんな陰口叩かれるのかわからない

「いいよ私これでも口が堅いと有名なんだから」

「誰に有名なんだか」

「そろそろ帰ろ」

律子にそう言われ私達は帰路に着く

「じゃまた明日」

律子と別れた後すぐに異変に気づく

誰かが後ろからつけている…

私は連続失踪事件が頭によぎる。

(大丈夫ここは人が沢山いる)

そう考えた次の瞬間誰かが私の肩に触れる

「そう逃げないでよお姉さん」

振り返ると小さな男の子が立っていた

「あなた誰?」

そう訪ねると

「僕はシビト僕に取りつかれた人はもうすぐ死ぬんだ」

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