第5話 始まりの街の勇者カリク
勇者カリク。倍力倍速。チートスキル武器破壊。
お嬢様騎士エレン。サウザンドソード
女子魔導士ミミミ、極大魔法アトミックレーザー
女子盗賊ファーレン、開けた罠千。
始まりの街の勇者カリクパーティ。千のスキルを持つメンバーがいることから千の勇者と呼ばれる。この街で1番強く1番金持ちだ。
俺はただ無視して黙ることにした。前にやられた記憶が疼く。
勇者カリク達は真ん中のテーブルに座り宴会を始めた。
俺は帰ろうとした。
「ノノッチ。帰るぞ。てアレ? 居ない?」
ノノッチは勇者カリクの卓にいた。
「なんだ、金髪。俺を楽しませてくれるのか?」
「そうよ!! 新しい勇者連れてきた。」
ひえーーーーーーーーーーーーーーーー!!
俺は走ってノノッチの腕を掴み酒場を去った。その後酒場から大きな笑い声が聞こえたが幻聴という事にした。
「ノノッチ!! なんて事したんだ!!」
「ダイキ! 私見てたよ? 負けっぱなしで良いの?」
「良いんだよ。俺はもう大人だ。そんな事で揉めたくはない!」
その夜俺はノノッチとは口を聞けなかった。やはりトラウマは怖い。俺は1人で耐える事にした。昔はそれが出来た。生前俺は耐えたんだ。この病気から。
次の日。宿屋を出ると。宿屋の前で勇者カリク達が待っていた。
「な、なんでこんなとこに!!」
「ちょっとぉ? お兄さん。私達に謝ってくれない?」
「な、なんで?」
「隣の金髪ギャルが昨日の夜にこんな投げ文してね。」
それは果たし状だった。
やってくれたな。冷や汗をかいた俺はノノッチを見るとノノッチは明後日の方向を見ていた。スッとぼけやがったーーーー!!!!
「どうする? 負けたら有り金全部とその女貰うぜ。躾けねえとな。馬鹿な女だ。」
「ダイキーー!! 助けて(えへへ)」
女神も大事だがこちらには策は無い。
「ダイキ? あのダイキか?? 弱っちい奴が相手とは。はあ、興醒めだ。やめやめ。お前に勝っても何の得もない。今回は無かった事にしといてやる。その代わりお前らはもうこの街出禁だ。」
「勇者様!! やっさしい!!」
「勇者!! かっこいいのぉ!!」
俺はどん底にいた。這い上がれないどん底に女神は無事とはいえ。もうこの街に入れないのか?? ニート引きこもりの性格が許さない。
ニートが病気をぶっ飛ばした。
「…………。勇者カリク…………。プルプル。俺はお前を殴る!!」
スキル発動コインバニッシュ!!
俺は鉄腕で勇者カリクを殴った!!
「クワワワワーーーーーーーガワ!!」
勇者カリクは吹っ飛ばされ対面の宿の窓にぶっ飛んだ!!
カリクの仲間もコインバニッシュの衝撃波でぶっ飛ばす。これで晴れて何も無かった事に。ならないよなあ。
ノノッチはそれ観ながらアイス食べてた。どっから出したんだよ?? この世界にそんなものあったか??
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