蝶の羽音は、桶屋に恋の風を生む
suiho
第1話 アルストロメリアな君へ①
胸に付けている桃色の生花をあしらった記章は新入生の証で、全ての記章に手書きで「
新調された学生服に袖を通し、桜舞う新たな学び舎で私、
校長先生のありがたいお話が終わり、その後に理事長やら保護者会の偉い人が祝辞を述べ、式は30分ほどで終了した。式が終わり各々のクラスに戻ると、担当教師が自身の簡素な自己紹介をして明日以降の授業日程を報せる。その後はクラスにいる生徒全員分の自己紹介を促した。基本的に名前を言って、好きな事柄を付け足し着席する流れ。お調子者はこれに自分の夢なんかも語っていた。
ちなみに私の番が回って来た時は起立して、名前だけ名乗ってすぐに着席した。反感を買ったかもしれないが構うことはない。
むしろ、そうなってくれる方がありがたかったから。
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