第87話 ラスイが足りない〜〜〜〜!!!
私こと、テクルにとって[ラスイ]という人物はかけがいの無くて、唯一無二で、とても大事で、失いたくなくて、大事で、かけがいの無い存在だ。
二重表現どころでは無いが、それぐらい私にとって彼女は大切なのだ。
だから・・・・・
「なんでぇぇぇぇぇぇ!!! ぇぇぇぇぇぇっぇぇ? ・・・・・いない、のぉぉぉぉぉ!」
おきたすぐあとに、あさいちばんおはようのあいさつしにいって、いきなりいなくなってたら。
もう・・・・・・・むり。
あはははははは。
「落ち着けテクル。 ほら、お前の服のポケットに入ってたラスイの写真だ。 これ見て落ち着くんだ」
あ、わたしがいつも、
えへへへ、ラスイかわいいなぁ。
・・・・・でも、いま、ここに、いない!!
「うふふふふふふふふふふあはははははははいひひひひひひひえへへへへへへへおほほほほほほほ」
「駄目だ、まだテクルのメンタルはやられたままだ! 子供達よ! 俺が服のポケットを弄って漁るのは色々問題がある気がするから、君達がもっと他にラスイに関する物がないか探してくれ!」
「りかい!」
「りょーかい!」
「みつけたい!」
なんかこどもたちが、わたしのふくとかすかーとのぽけっとさぐってる・・・・・
「クロイさん! ふくのむねポケットに、テクルさんとラスイさんとのツーショットが入ってました!」
「クロイ。 スカートの右ポッケに、ラスイさんからもらった指輪があります」
「クロイさん!! でっっかい袖の内側にもポケットあります!! 中は・・・・ラスイさんのことがかかれた日記です!!」
「・・・・恩人だし、強くは言えんけど。 流石にビビるぞぉ、この量はぁ」
「いや先生の言う通り本当に多いなぁ!! ラスイの事大好きなのは分かってたから、何かしらラスイ関係の物持っててそれがメンタルケアに使えると思ったが・・・・・どんだけ持ってるんだ!? それにしても右ポッケ漁った子は、何でその指輪がラスイから貰ったって分かった?」
「ごていねいにもらった時のじょうきょうとかじかんとか、せんぶくわしく書かれた紙がセットだったからです。 ちなみにぼくの名前はアレッスクです、きのう先生の元にクロイをあんないしたのはぼくですよ」
「アレッスクくん昨日は案内ありがとう。 でも俺は今そんな紙が一緒だった事に割と動揺していてすぐに名前を覚えれそうにない。 テクル、まさかプレゼント一々全部の状況メモしてるんじゃないだろうな・・・・」
してるにきまってるだろ。
「クロイさん!! この日記、絵日記です!! 描いてある絵、上手いです!!」
「へーーーどれどれ? ・・・・絵上手すぎだろ、写真かよ!! でもラスイ以外の絵は手抜きなんだな・・・・・」
ラスイ
「・・・・って! 今はテクルを戻すのが先決だ! おいテクルゥ!! お前が持ってたラスイ関係の物を見て一回落ち着くんだ!」
ラスイとわたしがはじめて
ラスイがわたしの
ラスイの
ラスイの
あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
・・・・・・・
「・・・・うん、私は落ち着いた」
「よ、よかった。 じゃあ、一体ここで何があったのか聞かせてくれ」
「私は落ち着いて冷静だ。 うん冷静だ。 冷静冷静・・・・ 私は落ち着いてて冷静だ! うん? 冷静だ。 ・・・・・あ、ごめん。 クロイがなんて言ったか聞いてなかった。 もう一回教えてくれ、私は冷静だ」
「まだ戻り切ってねぇ!! もっと探せ子供達!!」
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